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同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

2022年のこと

7月に引っ越しをして、私生活にも色々と変化があり、あれよあれよの間にもう2022年もおしまいです。
楽しい1年ではありましたが、趣味的なところでは正直あまり語ることがなく、ツイッターさえも半年間1回もつぶやかなかったという有様です。(唯一やったことはくまクマ熊ベアー2期のリツイートのみ)

というわけで数は少ないですが2022年の印象深かった作品などをぽつぽつと挙げておきます。


◆真典セクサリス / 少女病

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まあ今年はこれですよねー。
本作に関する私の思いのすべては前の記事に書いたのでここでは細かく書きませんが、長年追いかけてきたシリーズの終わりを見届けられるってのは幸せなことだなーと改めて思いました。終わってしまう寂しさももちろんありますが、終わらせてくれたことへの感謝の気持ちのほうがずっと強い。少し前だとランスシリーズが完結した時も同じような気持ちになりましたが……人生でそう何度も体験できるものではないので、この気持ちは大事にしたいものです。


◆SEKAI ALBUM vol.1 / MORE MORE JUMP!

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昨年バンドリにハマった流れでプロセカにも手を出してみよう、ということで本作で初めてプロセカ楽曲を聴いてみたんですが……めちゃくちゃ良かったです。
2011年くらいでボカロの認識がアップデートされてなかった私のような者にとって、人間のボーカルとボカロが同じ次元に寄り添って存在しているかのように「自然な」掛け合いをしているのは衝撃的でした。

人間とボカロの掛け合いは試みとしては昔からあったんですよ。サンホラなんかもそういうことやってたし。
でもそれって「ボカロは異物である」という認識あっての「実験」でしかなかったと思ってて、一方で本作にはそういった実験感が全然ない。当たり前のようにデュエットしたり掛け合いしたりしてるんです。

ELECTROCUTICAの昔の作品で「REVERSUS」というのがありましたが、あの作品で示されていた未来図はこれだったんじゃないかなあって。ああ、もうこんな時代が来てたんだな、って嬉しくなりました。

プロセカって10代や20代前半がプレイヤーの大半を占めていると聞きますが、
昔ボカロを聴いていて、今では離れてしまった30代くらいの人にとってもきっと得るものはあると思うんですよ。
ゲームの方はまあ音ゲーなので人を選ぶ部分はあるでしょうが、曲だけでも聴いてみる価値はあるかと。
特にSEKAI ALBUMシリーズは全て人間とボカロ混成のカバー曲なのでおすすめです。


◆SEKAI ALBUM vol.1 / Leo/need

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プロセカの楽曲に初めて触れたのはMORE MORE JUMP!でしたが、一番好きなのはLeo/need。
バンドリのAfterglowと設定的に共通点が多く、カバーする曲も結構被ってるんですが、出力される音楽が全然違うのが面白いですよね。青春ポップロックって感じの曲調が多い中、ボーカルがちょっとウェットな雰囲気を出してくるのが良い。

オリジナル曲なので本作には収録されていませんが、プロセカで今のところ1番好きなのは「ステラ」です。



プロセカの最初期のイベント曲らしいですが、最初にいきなりこんなもん出されたらそりゃ覇権取るでしょ。


◆ はぴあら★はぴあれ★はぴあられ / Happy Around!

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D4DJのアルバムです。D4DJもプロセカと同じくバンドリの流れで触れたんですが、ゲームもアニメもめちゃ楽しくて、コンテンツとしてはプロセカよりもハマりました。絶妙に古めかしいキャラデザインや、カバー曲の選曲センス、ギスギスしない安心感などおっさんに優しい要素が盛りだくさん。

本作はD4DJのユニットの一つであるHappy Around!のアルバムですが、多くの曲の作詞をバンドリの原案者である中村航さんが担当しています。なので色々なところにバンドリ(特にポピパ)に通じるものがありつつも、DJならではの要素も入っていて、その辺を分析しながら鑑賞すると一層楽しいです。バンドリは「輪を広げる」のがテーマで、D4DJは「繋げる」のがテーマなんだなあ、とか。

特に好きなのは「Cosmic CoaSTAR」で、D4DJ版「ミライトレイン」とも言うべき、濃厚な中村航イズムに満ちた曲です。



中村航という1人のおっさんの祈りからバンドリとD4DJは始まったのだ……と考えると、なんだか救われたような気持ちになります。小説版バンドリはマジ聖典。


◆殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える―― / Imperial Circus Dead Decadence

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2ndアルバムから10年以上ぶりでしたっけ?YouTube musicの新作欄にこれが表示されたときは目を疑ったものですが……いやー素晴らしかったですね。

こういう尖ったアーティストって、そのうち丸くなっちゃうか行方不明になっちゃうことが
多いんですが、10年間尖ったまんま、それどころかさらに牙を研いで帰ってきてくれたことがとても嬉しい。10年ぶりに偶然出会った旧友と、当時の馬鹿話に花を咲かせるような感覚というか。

ちょうど本作がリリースされた6月ごろは、自分や周囲に大きな変化があった時期でした。そういうときって昔好きだった音楽を聴いたり小説を読んで安寧を得ることが多いんですが、新作でそういう感覚が得られる作品に出会えたってのは幸せなことだなあ〜と。


◆まとめ

こうしてみると今年はろくに音楽聴けてねえなあって思いますね。
絞ったわけではなく何か書ける作品がこれくらいしかない。

一応youtube music premiumに入ったので音楽に触れる機会は増えたはずなんですが、選択肢が多すぎて「語りたくなるほど聴く」ってものにはなかなか出会えない。「おっ」と思えるのは色々あるんですけどね。今年リリースされたものに絞ってもRyutist「(エン)」、東山奈央「welcome to MY WONDERLAND」なんかかなり気に入ってますが、何か語れるほど聴き込んでいるわけでもなく……という感じ。サブスク音楽の楽しみ方は、まだまだ研究する必要がありそうです。

音楽以外だといまさら浦賀和宏の安藤直樹シリーズを読んだりしてました。
「記憶の果て」だけ昔読んで後の作品は未読だったんですが、2作目が最高に面白かった。開始時点から詰んでいてどうしようもないのが最高。「時の鳥籠」ってタイトルも美しすぎる。墓に入れたい本ベスト10がここに来て入れ替わったかもしれません。

他はゲームだとアトリエとかゼノブレイド3とかポケモンとかやったり、料理にハマったり、そんな感じの1年でしたね。

来年も気が向いたときに更新するだけになると思いますが、ゆるりとよろしくお願いします。

【感想】 真典セクサリス / 少女病

真典セクサリス
(2022/06)
少女病

公式サイト


少女病のラストアルバム。

私は少女病が大好きなので、
どんな出来であれ感想はなるべく最速で絶対に書くぞと思っていました。

ただ、本作はCF出資者が先行して入手し、一般販売はその少し後になるため、
せめて一般販売の発売日まではじっくり聴いて待ってアップしようかなと思ってたんですが……

はい、我慢できませんでした。

いやねえ、無理ですよ無理無理。
一周聴き終わった後のこの気持ちをさあ、どこにも吐き出さずに5日目も待てなどと。
無理無理、無理です。

なので、細かいことは抜きにして!
今のこのパトスにあふれたメチャクチャな感情のまま!
わたしは感想を書くぞー!オラッ!
構成?考察?知らんわい!愚直に1曲目から順番に感想を書いていくだけじゃ!
全部お気に入りですが赤字は特にお気に入り!ウェイウェイ!

(6/23追記)
ネタバレにはほとんど配慮してないので未聴の方はご注意ください。




01-existence

ザ・少女病の1曲目!みたいな1曲目ですね。
歌詞もメロディもこれぞ少女病!という感じで素晴らしい。
最近の作品は「少女病」さん(主宰の人?)が歌詞を書くことが減っていましたが、
この人の分かるような分からんような変な言葉選びのセンスがやはり好き!

最後のサビの盛り上がりがめっちゃアガりますね~
「受け入れろ 吐いてでも 倒れるな 叶うまで」の部分の
MitsukiさんとLicoさんの掛け合いが熱い。
バックのコーラス部隊も徐々にエンジンかかってラスサビで畳みかけ!実に王道的!
総じて「こういうのでいいんだよ」体現したような曲だよな~これからも聴きまくると思います。

はじめの「最期に相応しい言葉を紡ごう」は、最後の曲の最後の台詞にかかってるのかなーと。
納得しかない。これ以上の言葉は無いわな。


02-不可逆性クロックワイズ

シスフェリアのキャラソンです!
ここから4魔女のキャラソンが繰り広げられるわけですが、要するにこれは
5魔女会談の場で自分が神に選ばれるためのアピール合戦をしてるってことですよね。
オーディションですよオーディション。その光景を想像したらめっちゃ面白くないですか?

で、曲のほうですが、3拍子でちょっと民族風な感じもあり、
少女病としてはわりと珍しい曲調な気もします。深い森を彷徨っているような雰囲気が
シスフェリアの揺れる心情をよく表していると思いますね。

そしてシスフェリアの望みは「巻き戻し」。
……なんというかこの人は望みまで平凡というか人間臭いというか。
アイドルマスターシンデレラガールズでいえば島村卯月みたいなポジションなんだろうなあ。


03-有形悲劇を与えたまえ

きゃーアイリーン様ーーー!
前曲の茫洋とした雰囲気とは打って変わって、竹を割ったようなカッコイイ疾走曲!
どこかヒーローソングっぽさすら漂わせるカリスマ性!
私はアイリーンメッチャ好きなんですよね~。シンプルな邪悪で楽しそうだから。
イントロの重厚な弦も好き。

そういえば、シスフェリア曲には「瓦礫の終音」、アイリーン曲には「深紅のエヴェイユ」が
歌詞に出てきますね。こういう細かいファンサービスにもニヤニヤしちゃう。


04-sacred answer

メリクルベル様のキャラソン!
イントロや曲のそこかしこで不穏なピアノや弦が鳴り響く、怪しい雰囲気の曲ですね。
曲の展開もめまぐるしく変わり、『狂聲メリディエ』でわれわれに様々な世界像を見せてくれた
魔女メリクルベルのつかみどころのないキャラ性が現れている印象があります。

この曲は聴きこむごとに味が出る曲だろうなあー。なんせ『狂聲メリディエ』がそうだったから。
今のところはメリクルベルメリクルベルのどころが耳に残っていい感じです。


05-因果律を灼け少女

最後はリフリディアのキャラソン!
この曲は小説版を読んでないと意味がよくわからないかもしれませんね。
結局拒絶されるジーナちゃんおいたわしや……

全体的にスローテンポのバラードですが、
地の底から這いよるようなMitsukiさんの低音パートやギターソロなど、
徐々に暗黒に飲み込まれていきながらドラマティックに盛り上がる展開が良いですね。


06-筋書き通りの運命劇詩

なぜかルクセインのキャラソン!!!???
お前魔女ちゃうやろ何しに来たと言いたくなる構成ですが、
この曲がめちゃくちゃ疾走するバチクソカッコイイ曲なのが困る!!
ルクセイン、お前マジでついにヒーローになるんか!マジか!と一瞬信じてしまうような
マジでカッコイイ曲でやばすぎる。
「最後に傷つくのは、俺一人でいい」とかめっちゃクサイけどかっこいいよルクセイン君!

そしてラスサビの歌詞がさらにかっこよくて身震いしちゃったわ!
”少年"ってお前!!少年!「少女病」を救うのは「少年」なのか!そうか!!
ってはじめてこの曲聴いたときテンションぶち上がっちゃったわ!
まあ次の曲でルクセイン君死ぬんだけど。


07-ラストピース

ここから話がクライマックスに向かっていきます。
語りが増えてきていつもの少女病らしくなってきますが……情報量が多い多い!
このへんの曲は1回や2回聴いたくらいじゃ消化できないですが、
「星謡の詩人」の歌詞やメロディが出てきたり、
「この罪は五つの穢れた残骸と共に」とか「行くよ、セクサリス」とか、
シリーズファンにとっての胸熱展開が盛りだくさん。

そして第5の魔女の正体もここで明らかになるわけですが…いやーこう来ますか!
ひとつ前の記事にも書いた通り、私は第5の魔女をアナスタシアと予想していて、
しかし発売前情報ではセクサリスになっていてアレ?って思って、
「セクサリス=第5の魔女」を前提によくわからん考察みたいなこともしていましたが、
なるほどこういうことですか!!
アナスタシアだけがセクサリスの姿と名前を認識してたり、セクサリスもアナスタシアのことを
気にしていたり、色々伏線もありましたが、そうか、そう来るか~~~!


08-魔女と神の輪廻

五魔女オーディション最後のアピールタイム!って感じの曲。
四人の魔女がころころと歌いまわしていく展開も楽しいですが、
やはり終盤がいいですね!アナスタシアとセクサリスの想いがひとつになったような
MitsukiさんとLicoさんのデュエットが美しいです。
「この世界に未来を与えたい」なんてワードが少女病作品から出てくるとはなあ。


09-to you

ああーやっぱりセクサリスループ説だったか!となって最初聴いたとき
曲が頭に入らなかったです!前の記事を上げる時書くか書くまいかメッチャ迷って
書かなかったんですけど、書いとけばよかったな!どうだ当たったぞってドヤ顔できたのに。
まあ伏線はちゃんとあって、「セクサリス」の歌詞を見るとループしてるとも読めるんですよね。

しかしなあ。
「如何に面白い御伽噺を描けるか。読み手が、望む刺激を求めて脚色していったのだ」って。
言われてるぞ君ら。いや私もだけどな!

性悪な物語を求め続け、セクサリスちゃんの顔がどんどん曇っていくのを愉しむ
セ虐が少女病世界では流行っていたのだろうか…うふふ

ところで、最後の1分半くらいの歌はなんでしょうね。
「これが本当の終焉の歌」とのことですが……天使語?


EX-???

ブックレットでは塗りつぶされていて曲名不明の語りのみのトラック。

「大切な物語が他にもたくさんあるんでしょうね。そのすべてを犠牲にして私が生まれた」
「そして私がこの記憶を思い出すことを、あなたがたは望んでなかったんでしょう」

このへんの語りは、いろいろ考えてしまいますね……
そうだよ、終わってほしくねえよ


10-genesis

いや、この曲……ずるくないですか???
だって、だってさあ、最後の作品の、最後の曲の、最後の30秒であんなこと言われたらさ。
そんなもん忘れられるかよ!ってなるでしょ。ずるいよ少女病。
今まで「作者の言葉」や「作者のお気持ち」を発信することもほとんどなく、
愚直に物語を重ね続けた少女病がさあ、最後にあんなこと言うんだよ。

「あなたはもういないけれど 無数に奏でた 旋律はrefrain 鳴り止まない」
「旋律は大なり小なり感情を揺さぶって 無自覚に心に居座り続けるから」


こんなん言われたらさあ、無理でしょう。泣くよこんなもん!
いやそうなんです。そうなんですよ。これこそが音楽なんですよ!音楽の本質!
音楽って終わらない物語なんですよ、何回も何回も聴き返して、たとえ飽きて聴かなくなっても
ふとメロディを思い出して当時の記憶に思いを馳せたりね。
そういうことをさあ、最後の最後にかっこよく言い残して消えていくんじゃねえよ!ちくしょう!!
ずるいぞ!!

この曲のせいで、私の中で少女病はずっと生き続けることになってしまいました。
こうやってまた、人生で抱える病が増えていくのだ……。



◆終わりに

私が少女病の存在をはじめて知ったのは、私がサンホラ信者として2chのサンホラスレに居たころ、
スレ住民が「サンホラっぽいことやってるサークルがあるぞ!」とリンクが貼られたときでした。
それが『偽典セクサリス』で、「語りがあらまりに似すぎwww」とか
「この曲緋色の風車のパクリやろwww」みたいにスレ住人からは嘲笑われていたのを覚えています。
私自身、当時は生粋のサンホラ信者だったため、いい印象はなく、『偽典セクサリス』は
買わずにスルーしたんですよね。

なので私がはじめて買った少女病作品は『葬月エクレシア』でした。
このころはもう、バンドサウンドと弦楽四重奏主体のシンフォニックロックとして、
少女病サウンドが確立されていて、「これはこれで良いな!」って思ってました。

のめり込むようになったのは『告解エピグラム』のときからでしょうね。
このあたりから物語・コンセプトアルバムとして凝った構成の作品が出てくるようになりましたから。
そっから『慟哭ルクセイン』『残響レギオン』『聖骸メロフォビア』でストーリーの大きな流れができて、
ルクセインやアナスタシア、魔女たちなどキャラ達のことも大好きになりました。

そして目を見張ったのが『狂聲メリディエ』。これは本当に名盤中の名盤だと思っていて、
物語音楽にカテゴライズされる作品の中では確実に私の中では三本の指に入ります。
魔女メリクルベルの造形が本当に魅力的で、聴いても聴いても発見があり驚いたものです。

ただ、その前後から制作ペースががくっと落ちて、何年も新作が出なくなって、
諦めかけていたところにこのラストアルバムのCFの存在を知りました。
嬉しかったですね~。
私は「完結させること」が必ずしも美徳だとは思っていませんが、
それでもね、10年追い続けたシリーズを、ボロボロになりながらも終わらせてくれるのは
本当にうれしかった。

だから最後の作品の出来が微妙でも(もちろん期待はめちゃくちゃしてましたが)
受け入れるつもりだったし、絶対感想も書くって決めてました。

でもね、みなさん。
この出来、この完成度ですよ。本当に素晴らしいですよ。
特に最後の「genesis」、これには制作者の魂がこもっています。
こもりすぎて、呪いのようにすら感じられる1曲です。
わたしは少女病のことを死ぬまで忘れないでしょう。

この作品に出会えてよかった。少女病に出会えてよかった。物語音楽を好きでよかった。
素敵なシリーズを、素敵なストーリーを、素敵な作品をありがとうございました。
またいつか、別のシリーズでも、別のサークルでも、出会える日が来ればいいなと、
そう願っています。

少女病ラストアルバム発売前に情報整理とか


真典セクサリス特設サイト

少女病ラストアルバム、一般販売開始まであと1週間ですね!

先週まであんまり実感がなかったんですが、特設サイトのカッコイイセクサリス様を眺めたり、
小説版を読んだり、過去作を聴き返したりしてるうちにだんだん気持ちが盛り上がり
完結作が気になりすぎて頭がグルグルしてきたので、ここにいったん吐き出しておきます。

最初はちょっとした情報整理のつもりだったんですが、
このタイミングでコロナの濃厚接触者になってしまい、自宅待機で時間ができてしまったため、
なんかたくさん書きました。
予想めいたこともけっこう書いてますが、半分以上願望みたいなもので当てる気はないです。

まあこういう楽しみ方って作品が頒布されて未来が確定しちゃうとできないことなので、
今のうちに好き放題書いておこうかなと。
なんせ10年以上追いかけたシリーズですからね。擦れるだけ擦ってやるぞ!



◆第5の魔女について

かれこれ10年くらい引っ張ってた第5の魔女の正体ですが、発売前情報で概ね推測できますね。

・ジャケ絵のセクサリスの眼の色が変わっている
・CF特典ジャケットイラスト(If世界 5魔女のお茶会)にセクサリスがいる

この2点からまあセクサリスなんだろうなと。眼の色については最初ピンと来なかったんですが、
小説版に眼の色彩で魔女を判別するシーンがあってああ~ってなりました。

第5の魔女の正体については私はけっこう前からアナスタシアだと思ってたので、
セクサリスは完全に予想外でした。むしろ真っ先に候補から外したくらいです。

セクサリスを候補から外した理由はいくつかあるのですが、最大の理由は次の2点

・魔女は「神に見出され、人から成りし存在」であること。
・セクサリスは観測者ポジションであり、他の登場人物とは存在するレイヤーが違うこと。


「遥か昔に滅びた星々の記憶が少女の形をとった存在」という設定であるため人ではないし、
魔女となって物語に直接干渉するのは観測者たる彼女の役割ではない。
セクサリスが魔女になってしまうと設定や物語が破綻しそうだから候補から外したんです。

このような否定材料がありながら、それでもなお物語はセクサリスを第5の魔女に据えた。
これは何を意味するのでしょう?



◆セクサリスについて

そもそもセクサリスってどういうキャラなんでしょうか。
双葉リボンのビジュアルとか、「世界の記憶そのもの」って設定は周知されていると思いますが、
性格や目的など、設定以外のことは私はあまり意識したことなかったんですよね。

ただ今回セクサリスがかなり重要なポジションになるっぽいので、
改めて彼女の、特に性格や動機、目的を示す描写についておさらいしておきます。

まず、『偽典セクサリス』の「星謡の詩人」の歌詞より。



絶望も希望も 何も知らずあらかじめ喪い 透き通った存在

仮象の魂 内なる声  自己を確立するための記憶 巡って 夢を見る 

「全ての断片が揃ったらこの喪失感も消える?」



以上の描写で重要なのは、セクサリスは変化(あるいは成長)する存在であるということです。
はじめは滅びた星々の記憶に由来する「喪失感」だけを持った「透き通った存在」ですが、
夢を巡る(物語の欠片を集める)ことで、自己を確立する(成長する)ことができる。
そして全ての物語の欠片を集めれば、もともと持っていた「喪失感」を手放すことができる。

「喪失感」を手放すということは「滅びた星々の記憶」を手放すとも考えられないでしょうか。
そして「滅びた星々の記憶」を手放せば、残るのは物語の欠片を集めて、自己を確立させた
「セクサリス」という人の形をしたキャラクターだけ。

つまり、少女病の物語には、セクサリスちゃん育成ゲームみたいな側面があるのでは?
「いろんな物語を与えて、キミだけのセクサリスちゃんを育成して喪失感から解放させてあげよう!」
みたいな。

そう考えると、セクサリスの変化を追っていくのが完結作のヒントになると思うんですよ。

というわけで、次行ってみましょう。
『残響レギオン』初回特典の小冊子「セクサリスの見た風景」より。



「あーあ。どうせセカイは終わるのに……」
「無様な道化が群れをなすよ。みんな、笑うフリだけでもしてあげて。ふふっ」

「どんな言葉の羅列にも心動くことなんてないけれど。その光景は少しだけ――」

「私は全てを見届けるわ、フランチェスカ。ふふっ、私の姿を捉えられたのなら、
いつか交わることもあるでしょう。けれどそれはまた、別のおはなし――」




ずいぶんと感情豊かになったなあセクサリス様!
「どうせセカイは終わる」という終末思想は、彼女の持つ「喪失感」に由来するものでしょうが……
性格の悪さとか冷笑的な態度はだいたい少女病のせいだと思う。
あんなろくでもない話ばっかり見せられたらそりゃ歪みますよ。仙水忍みたいなもんです。

また、フランチェスカに対する同情とか、感傷のようなものも窺えますね。
この時のセクサリスには、喪失感だけでない、人間的な感情が芽生えていることが分かります。

あとは「全てを見届ける」と言っているように、この時点での彼女はあくまで観測者ポジを崩さず、
フランチェスカに姿を捉えられたくらいで、物語の登場人物にはまったく干渉していません。

そして最後。小説版『天巡メルクマール』より。



「あなたは、どうするつもり。己の運命。それを目の前にして」
「帰りなさい、あなたの父の元へ」
「……そう、そうなの。そうよね……止めようがないのよね」




なんとセクサリスが人間と会話をしています。
しかも、破滅的な運命に足を踏み入れようとするその人間に忠告をし、
運命が変わらなかったことに落胆する様子まで見せています。

小説版の本筋のストーリーとはあまり関係がないこのシーンですが、
本筋と関係がないからこそ、重要な伏線だと思うんですよね。じゃなきゃ書く意味がない。

観測者ポジに徹していたセクサリスが、物語の登場人物に干渉し、
あまつさえ運命を変えようと行動している。
ここでの心境の変化が、セクサリスが第5の魔女になることに繋がるのではないかと。
私はそう考えています。

なお、小説版メルクマールは『残響レギオン』よりも過去の話ですが、
セクサリスは物語を時系列ではなく少女病作品のリリース順に見ていると私は踏んでいるので、
セクサリス視点ではこの話は残響レギオンよりも後であると考えています。



◆再び第5の魔女について

ここで、セクサリスが魔女になる展開のネックと感じていた設定をもう一度見てみましょう。

・魔女は「神に見出され、人から成りし存在」であること。
・セクサリスは観測者ポジションであり、他の登場人物とは存在するレイヤーが違うこと。


この2点、さっきの内容を踏まえると「なんかいけるんじゃね?」って気がしてくるんですよ。

「人から成りし存在」という点については、セクサリスが人の形をしていること、
作品が進むにつれて、「人間」に接近してきていることからクリアできそうですし、

「観測者ポジション」についても、小説版の描写からセクサリス自身が物語に干渉する意思を
見せているので、魔女になる=物語の登場人物になることにも違和感はなくなります。

セクサリスの設定を丁寧に紐解くと、第5の魔女になるのもありえる展開だと
納得させてくれるのは面白いですね。

ただ、一点だけ引っかかるところがあります。
それは「魔女は自分の意思とは関係なく、神に見出されることによって成るものである」ということ。

つまり、セクサリスを魔女に見出す「神」なる何者かが存在するということであり、
「神」とは何者なのか?という謎を避けては通れないということなのです。



◆神について

というわけで既存情報から「神」の正体を考えてみるんですが、正直なところね、既存キャラの中で
セクサリスを魔女にできるような「神」の役割をこなせる人物なんて一人しか残ってないんですよ。
そう、ミルリーナです。

ミルリーナは『偽典セクサリス』の「星謡の詩人」の名前が出てくるキャラで、
「星謡の詩人」と「セクサリス」の歌詞ではこのように描写されています。



少女の夢から 記憶を詠みあげ 静かに紡いで 識る星音
時と時の狭間 彼方詠うのは 詩人ミルリーナ


記憶から描き出していきたいんだ 夜の来ないこの場所でゆっくりと 欠片集めて……

紡ぎ手は詠い 夢を語る 再生のための終わりを



セクサリスの夢(記憶)を紡いで物語として出力しているのはミルリーナということでしょう。
物語とは「少女病の楽曲群」のことです。
小説版メルクマールにミルリーナ詩編「黒紫の影」として「黒紫のオーンブレ」の歌詞が
そのまま引用されているので、この点は間違いないでしょう。

ミルリーナに関しては描写が非常に少なく、情報がほとんどないので
私もさほど重要視してなかったんですが、小説版メルクマールにおける
セクサリスの台詞を見ると、ちょっと無視できない存在なんですよね。



「……リーナ。」
「ええ…あ……た………でしょ……」
「――…う、リーナ……が、だい……の。――その力は……生。きっと……ええ、わかって……れど、どうせ……わるのに……」




これはセクサリスが壁に向かって「リーナ」と呼ぶ見えない何かと会話しているシーン。
作中には「イリーナ」という人物もいますが、イリーナがセクサリスと会話するのは流れ的に変なので、
ここの「リーナ」はミルリーナの愛称なのではないか?と推測できます。

会話の内容についてはあまりにも伏字が多いのでよくわかりませんが、
最後の「わかって……れど、どうせ……わるのに……」は、
「わかっているけれど、どうせ世界は終わるのに」でしょうね。
「……生」は「再生」かな?

で、このシーンの直後に、さきほどの「人間に忠告するシーン」が来ることを踏まえると、
「セクサリスは世界が終わるという結末は決まっているから人間に干渉したって意味ないと
思っているが、ミルリーナにけしかけられて仕方なく忠告してみた」
という流れなのかな?という想像もできます。

そしてセクサリスが物語へ干渉することをミルリーナが望んでいるすれば、
ミルリーナにはセクサリスに魔女の力を与える動機があるってことです。
セクサリス様に魔女になって無双してほしい!というミルリーナの願望が
彼女を第5の魔女にさせた……とかどうでしょう。
ミルリーナは物語の作者というか、セクサリスの夢の二次創作者みたいなポジションなので、
「神」がやっていることくらいはできるだろうし、
ちょっとくらい自分好みに改変してもええやろ?と悪ノリしちゃうこともあるんじゃないでしょうか。

なお、魔女は「それぞれ異なる神に見出される」という設定があるので、
他の魔女には他の神がいるわけですが、「星謡の詩人」=「神」であるならば、
ミルリーナ以外にも「詩人」が存在していると仮定すれば一応説明はつきます。
それぞれ詩人の推しキャラ=魔女とか……まあさすがに強引かな?



◆結末について

少女病作品って、たぶん『偽典セクサリス』の時点で物語の結末は決まってたと思うんですよ。
「セクサリス」に次のような歌詞があります。



「夢から覚めるとき この世の果てにある ここからあたらしい 世界が生まれ 終わりの先へ繋がる」

「ここからまたいつの日か、世界ははじまっていくのだろう。少女の見る夢から再生される、新たな星」
『その世界の名は、セクサリス』
「今はまだ、永い夢の中に眠って……」




『真典セクサリス』のラストトラックが「genesis(創世)」なので、
セクサリスが夢から覚めて、新たな世界が作られるのが結末なんでしょう。

『偽典』とは、セクサリスの夢の世界のこと。
『真典』とは、目覚めた後の新たな世界「セクサリス」のこと、とか。
ジャケ絵にもそれを示唆するデザインがいくつかあります。

【一般販売版ジャケ】
・『偽典セクサリス』と『真典セクサリス』のロゴデザイン
 真典のロゴは偽典によく似てますが、開いた本から羽が飛び出すモチーフが追加されています。
 開いた本=旧世界、羽=新世界 でしょうか。

・散らばる本のページと蝶
 これもロゴと同じで、散らばる本=旧世界の終わり、蝶=羽化のイメージ、新世界への旅立ち、
 「胡蝶の夢」のイメージもあるのかも?

・満ちる月
 物語の欠片が集まり、ひとつの星(新たな世界)ができるイメージ?

・背景の枯れた木
 これは同じものが『蒼白シスフェリア』のパッケージ裏に描かれています。
 そこにもセクサリスがいることから、ここはセクサリスがいる場所……終末の風景なのかも。

【メロンブックス版ジャケ】
・背景の木
 よく見ると、一般販売版ジャケに書いてある枯れた木と同じような形をしているような。
 ここが新しい世界におけるセクサリスの居場所なんでしょうか。

・黒髪の女性
 今までのジャケ絵等には出ていなかったキャラなので、これがミルリーナなんでしょうか。
 なんか赤子みたいなのを抱いていますが……これミルリーナの願望なんじゃね?
 この世界を手繰り寄せるために今までせっせと物語を作ってたんだとしたら、
 クレイジーな百合っ子が沢山出てきた少女病の中で、最後にとんでもない大物が出てきたことに!



◆その他・まとめなど

気づけばめちゃくちゃ長くなってしまったのでこのへんにしておきます。
他にも気になることメッチャあるんですけどね。
アナスタシアや魔女たちの末路とか、セクサリスの出自とか、ルクセイン君は活躍できるのかとか。

あと、先行公開されている「existence」の歌詞は実に少女病らしい迂遠さがあり、
分かるようで分からない絶妙なバランスになっているのがいいですね。
「崩落のcharade」「品種改良されたFAKE」
「世界仮説偽証」「世界記憶が暗示するように巣食う病理」……

なんとなく「嘘」がフォーカスされているような印象があり、また「星謡の詩人」のフレーズが
引用されていることから、『偽典』と絡めて既存情報を覆す何かが出てくるような気もします。
積み重ねてきたものを豪快に崩すのは少女病の得意技ですからね~。

「existence」は曲も実に少女病らしくて、何回も聞いてしまいますね。
今回はRD-soundsさんが全曲担当しているので複雑かつ長尺の曲が
ズラっと並ぶ気がします。ピクセルビーさんが参加していないのは少し寂しいですが、
コンセプトアルバムを作ることにかけてはRD-soundsさんは折り紙付きですからね~。
物語もそうですが、楽曲面でもとても楽しみです。

それにしても……本当に終わってしまうんですよねえ。
終わらせてくれるのは嬉しいですが、終わってしまうのはやはり寂しいもので。
ただね、音楽というのは一度聴いたら終わりじゃありませんから。
聴き返せば何度でも出会え、蘇るのが音楽の魅力です。
あと1週間、それから先もずっと。
物語音楽のファンとして、少女病のファンとして全力で楽しんでいこうと思います。

 【感想】 小さなせかい / NanosizeMir

小さなせかい
(2009/05)
NanosizeMir

公式サイト


NanosizeMirの1stアルバム。
10年以上前の作品ですが、同人音楽におけるポップスの金字塔であり、
また個人的に思い入れの深い作品でもありました。




2009年当時、私は九州に住んでおり、同人音楽はショップ委託される作品だけを聴いていました。
M3などのイベントに参加することにもちろん興味はありましたが、
高い交通費を払って行くほどのことか?という思いもあり、なかなか踏み切れなかったのです。

そんな中、2009年春のM3の頒布作品をなんとなく調べていて出会ったのがこの作品です。
……試聴ファイルをちょっと聴いただけで来ましたね、こうビビっと。
これは絶対に入手せねば!と思ったものの、ショップ委託する予定などは書いておらず、
また本作が1作目であったため、イベントのみ頒布の可能性も十分ある、という状況でした。

もし入手できなければ絶対に後悔する、という確信があったため、
私はM3に行くことを決心、節約のため高速バスで10時間かけて会場に行きました。

この時の会場は産業プラザPiOで、めちゃくちゃ混雑していましたね。
私は初参加だったのでこんなもんかと思っていたんですが、
後から知人に聞いたところ、当時のM3はボカロや歌い手などがどんどん参入してきていた時期で、
回を重ねるごとに参加者が増え、PiOのキャパではとても賄えない状況になっていたそうです。
実際、PiOでM3が開催されたのはこの回が最後でした。

一部のサークルでは開場直後に長蛇の列が出来ていたりもしていましたが、
(たしかAsrielとか結構並んでいたような……うろ覚えですが)
私の目的はNanosizeMirが第一だったので速攻で確保し、他にも20作品ほど買いました。
サイトに載っていた写真の人(水谷瑠奈さん)が普通に売り子をしていて
手渡ししてくれて、声をかける勇気は無かったんですがイベントっていいなあ~って思いましたね。

その後、私はM3にちょくちょく参加するようになり、情報交換をする知人も何名かできました。
もし『小さなせかい』がなければ、同人音楽にのめり込むこともなく、
ショップ委託作品を細々と楽しむだけで終わっていたかもしれません。
そういう意味で本作には少なくない思い入れがあるのです。




本作は『小さなせかい』というタイトルが示すとおり、歌詞だけ見ると等身大で、
日常に根付いた素朴なテーマを扱った曲が並んでいます。
例えばサッカーの話とか。働くのつれーって話とか。
採れたてトマトの話とか。ほろ苦い恋の話とか。

でも、実際に曲を聴いてみると、実に多彩でドラマティック。
さまざまな楽器が顔を出し、重厚なコーラスワークがあったり、
男女混声の壮大な大サビがあったり、変なラップがあったり……。
素朴なテーマを、多種多様な音楽のエネルギーで盛り立てている感じです。

そしてそれらをバランスよくまとめているのがボーカルとアルバム構成。
時に可愛く、時に繊細に、時に力強く歌い上げる水谷瑠奈さんのボーカルは、
歌詞と曲調をうまくつなぎ合わせてまとめる役割を果たし、
各曲のイントロに共通のフレーズを用いることで、バラバラの曲調の中にも
一本の芯が通っているような印象を受けます。

素朴だけど多種多様。混沌のようできちんとした秩序がある。
手のひらサイズの「小さなせかい」でも、そこにあるのはひとつの「世界」なんです。




本作は何というかね、「出し惜しみをしない」感じがすごく伝わってくるんです。
1曲1曲、おのれの使えるネタはすべて使って表現をしてやろう、という信念を感じるというか。
テーマ自体が素朴だからこそ、いっそう中身がぎゅっと詰まって感じられるし、
なによりエネルギーがあるんです。聴く人の心を打ち、動かすエネルギーが。
こういう前のめりなやり方って、商業作品ではなかなかできないと思うし、
同人という舞台で、しかも処女作だからこそできたことなんだろうなーと思います。

私は本作を聴いて、これこそが「ポップス」だ、と強く感じました。
何でもない素朴な出来事を、音楽の力で何倍にも高めて発信する……
音楽の、ポップスのもつ可能性を感じさせてくれた作品のひとつです。

一昔前に比べると、同人音楽にもポップスを扱うサークルが多くなりましたが、
本作は時間が経っても色あせることのない、同人ポップスの金字塔だと思っています。

CDを入手するのは難しいかもしれませんが、今は各種サブスク配信サービスで聴けるので、
最近同人音楽を知った人にも、ぜひ一度聴いてみてほしい。傑作ですよ。

【考察】 辿/誘 / 凋叶棕

このテキストは、2014年に頒布された「文々。新聞音楽編集部」様の『凋叶棕作品考察本 憶』に
私が寄稿させていただいた『辿/誘』の考察文です。
サークル代表様の承認も得られましたので、ここに全文を掲載します。

「感想ではなく考察を書いてください」というオーダーだったので、
なんだか堅苦しい書き方になっていますが、内容はこのブログに置いてあるのと
だいたい同じ感じです。1万3千字超と、かなりボリュームがあるのでご注意ください。


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