同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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[同人音楽感想] 黒曜石の歌 - Das Obsidianenlied - / AYUTRICA

黒曜石の歌 - Das Obsidianenlied -
(2010/05)
AYUTRICA

公式サイト

トラックリスト
01-黒曜石の歌 - Das Obsidianenlied -
02-刻を奏でる星(シュテルネン)

シンフォニックゴシックロックサークル、AYUTRICAの4thシングル。
評判の高い前作「The Rose Garden of Nightmare」の次作であり、
また年内頒布予定の3rdアルバムとも繋がりがあるとのことで、
シングルでありながら注目度はかなり高かったと思われる作品です。

◆キャッチーな世界観
本作と前作の違いは、サウンド面というよりもむしろ
世界観やストーリーの方向性の面にあると言えると思います。
これまでのAYUTRICAの世界観は、いわゆるゴシックメルヘンと呼ばれる
タイプのものでしたが、どうにも抽象的でイメージがしづらい世界観でも
ありました。一方本作の世界観は、王国や騎士が出てくる王道中世ファンタジーであり、
これまでの寓話的な要素はほとんど排されています。
そのため、ゴシック特有の退廃的な雰囲気はいくぶん薄れはしましたが
そのぶん実存的で取っ付きやすく、キャッチーな世界観になったと言えるでしょう。

◆キャッチーなあらすじ
キャッチーな世界観に伴って、今回公式ページのあらすじの文章が
すごくキャッチーになりました。以下にその文章を引用してみます。

時は中世、美しき琥珀の城塞都市Bernstein (ベルンシュタイン)を舞台に繰り広げられる、
王位継承権を巡る二人の王子と一人の少女騎士の物語。

兄から王座を奪った野心家の弟王子Wenzel (ヴェンツェル)、
弟に裏切られ、復讐を誓う兄王子Klaus(クラウス)。
そしてクラウスへの忠誠と、ヴェンツェルへの恋心の狭間で揺れる
少女騎士Ssidien(シーディエン)。

ベルンシュタインの王冠に翻弄される、3人の運命の行方は…?
忠誠と恋心、シーディエンが最後に選び取るのは果たして…


いやあ、これ、すごく分かりやすいあらすじですよね。それぞれの段落で、
舞台設定、キャラクター紹介、話のテーマを綺麗に説明してくれてます。
1st、2ndアルバムのストーリーがあまりよくわかってない私にとっては
こうした世界観やお話のキャッチーさは正直言って嬉しい限りです。
やっぱり、キャラクターの心情とか、異国の風景なんかを
音楽と重ね合わせながら聴けるってのが、ストーリーCDの醍醐味だと思いますし。

AYUTRICAの音楽は、ストーリーCDを標榜してはいるものの、
Krik/Krak等とは少々異なり、シアトリカル性を売りにした音楽ではありません。
あくまで、「曲そのもの」の良さで勝負している音楽だと思っています。
つまり曲中にストーリーの情報をあまりゴツく入れ込むことのできない音楽です。
だからこそ、シンプルな世界観や丁寧なあらすじ、あるいは絵などで
聴き手に対しストーリーの予備知識を与えて引き込みやすくした今回の手法は
AYUTRICAの音楽性に非常に合致したものだと思うんですよ。
なので私は、本作における方向性の変化は大歓迎ですね。

◆キャッチーなジャケ絵
それにしても、今回のジャケ絵はすばらしいですね!
鎧着て剣を構えた凛々しくて清楚な女の子!完全にツボです。
もし本作までにAYUTRICAの音源を聴いていなかったとしても、
間違いなくこの絵でジャケ買いしていたに違いありません。
それに、天秤をモチーフにしたかのような構図も、
少女騎士の心の揺れを表してるようでいい感じ。
主人公シーディエンの騎士としての強さと少女としての弱さ、
両方が一枚の絵に込もっている、とてもいいジャケットですね。

◆曲の感想
さて、ここまで曲のことを書かずに長々とつまらない話を書いてきたわけですが、
実のところ、今回のAYUTRICAの曲に私が気づくほどの大きな変化があったわけでは
ないんですよね。しかし、ストーリー周りが非常にわかりやすくなったので、
音の一つ一つに必然性というか、説得力のようなものが宿ったように感じました。

01-黒曜石の歌 - Das Obsidianenlied -
1stの「硝子の城」のような、民族音楽系要素の入ったシンフォゴシックです。
笛の音や中盤の祈祷的なボーカルは遠い異国の雰囲気や風習を思わせるようだし、
重厚なシンフォサウンドは戦乱の世に置かれた王国の状況を表しているよう。
そしてサビメロは騎士としての勇壮さと悲壮さが同居したような、
2ndのキラーチューンクラスの破壊力!本作の世界観のイメージをまるごと
盛り込んだような高密度の曲です。AYUTRICAの曲で一番好みかも。

02-刻を奏でる星(シュテルネン)
1曲目とは打って変わって、今度は少女の揺れる感情を表現したような
繊細なボーカルが聴けるバラードとなっています。
これまたメロディがすばらしいし、何より間奏部分で聴ける
コーラスパートがめっちゃ美しくそして儚い。これも感情がこもってていい曲ですねー。

◆まとめ
たった2曲の感想を書くだけなのになんかえらい長くなりましたが、
結局私が言いたいのは以下の2点だけです。
・女の子が鎧を着て剣を構えると色々な恩恵がある。
・AYUTRICAはガチ

3rdアルバムにも超期待してます!
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[同人音楽感想] The Rose Garden of Nightmare -薔薇庭園は悪夢を見る- / AYUTRICA

The Rose Garden of Nightmare -薔薇庭園は悪夢を見る-
(2009/12)
AYUTRICA

公式サイト

トラックリスト
01-Introduction
02-朱き狂乱の輪舞
03-隻眼のRose Blood
04-天球の聖譚曲
05-逢魔ヶ刻 --Album Version--
06-紅のLast Dance --Album Version--
07-The Rose Garden of Nightmare

シンフォニックゴシックロックサークル、AYUTRICAの2ndアルバム。
基本的な編成は前作と同様で、民族系要素を含んだ重厚なシンフォサウンドに
星魚有香さんの麗しきカリスマボーカルが乗るゴシックメルヘンです。

さて、前作はジャンルの振れ幅が曲によって結構あったわけですが、
今作はストリングスやピアノを使ったクラシカルなパートが目立っており、
アルバムとしての統一感がより増した印象です。地に足が着いたというか、
メタル系の曲調でも突っ走りすぎるのを巧みに制御してるというか。
このサークルに関しては、バックが目立ちすぎるよりもボーカルがどんどん前面に
出てくるほうが味が出ると思っているので、今回の変化はすごく好印象でした。
音質がクリアになったのも併せて、星魚有香さんのボーカルの良さが
さらに引き出されている感がありますね。

おまけに今回、メロディが大幅に良化した感がありまして、
メロディ派の人間としてはこれはもうガッツポーズものでありました。
どう良くなったかってのはちょっと言葉では説明しにくいんですが、
より扇情的になったというか「うおおっ!」とテンションが上がる
メロディが多かったというか、聴いててドキドキしてくるというか、
そんな感じです。2曲目とかキラーチューンすぎてやばい。


えー、正直前作の時点でほとんど完成されているサークルさんだなと思っていたんですが、
とんでもない思い違いでしたね。前作で気にかかってた点がほとんど修正されてしまった。
あとは、歌詞などコンセプト面の充実ですかねえ。現状、ストーリーアルバムっぽい
仕立てにはなっているものの、曲を聴いててあまりそれが伝わってこないので…。
最も、ストーリー色を強めるとどうしてもマニアックさが出てくるので、
このままゴシックの王道路線を突っ走っても全く問題ないとは思います。

とにかく、ある意味今後が心配になってくるくらい本作は素晴らしい作品でした。
曲数は少なめですが満足度はとても高いです。こりゃ名盤です!

<曲感想>
02-朱き狂乱の輪舞
ミドルテンポのシンフォゴシック。イントロのシンフォサウンド、歌メロ、
間奏のストリングスに至るまで良質なメロディが惜しみなくふんだんに使われてる!
サビメロを聴いた時「AYUTRICA始まったな」って思いましたほんと。

03-隻眼のRose Blood
こちらもシンフォゴシックでややアップテンポ気味。これもサビメロがいいんですが
最大の聴き所は終盤の、ファンタジックなピアノをバックに甘い声の男が
やたら恥ずかしい台詞を囁いてくるところです。思わずニヤけてしまう。ツボすぎる。
その後の展開もドラムが効いててかっこいい。

06-紅のLast Dance --Album Version--
く・れ・ないのラーストダーーンス!!が印象的ですが、
そこまでの持っていき方もアツい疾走チューン。
く・れ・ないのラーストダーーンス!!!

[同人音楽感想] Ende der Träumerei / AYUTRICA

Ende der Träumerei
(2008/12)
AYUTRICA

公式サイト

トラックリスト
01-Ouvertüre (inst)
02-偽りの花嫁 -- Die lügenhafte Braut
03-硝子の城 -- Schloß aus Glas
04-二つの影 -- Zwei Schatten
05-闇の回廊 -- Der Kreuzgang der Finsternis
06-エンデ デア トロイメライ -- Ende der Träumerei
07-Pause
08-アンファング デア トロイメライ -- Anfang der Träumerei

シンフォニックゴシックロックサークル、AYUTRICAの1stアルバム。
民族音楽的な要素を含んだやたら重厚なシンフォサウンドに
星魚有香さんの力強くも美しいボーカルが乗るゴシックロックです。
コンセプト的には同人音楽ではよくあるゴシックメルヘン系のそれですが
この手のサウンドにありがちな湿っぽい耽美的な雰囲気はほとんどなく、
演奏も歌唱もえらいヘヴィです。海外ゴシックに通じるガチ臭(?)がしますね。

特にボーカルの星魚有香さんの持つカリスマ性は並々ならぬものがあり、
ゴツいバックサウンドに全く負けてないどころか、それらを己の部下として
従えて使役する「女王様」みたいな空間支配力のようなものすら感じます。
メタル色の強い2曲目や6曲目、民族色の強い3曲目や5曲目、
メルヘンチックな7曲目に、ドラマティックバラードの8曲目と、
曲調は割とバラけているのにアルバムとしての一体感が残っているのは
彼女のボーカルが中心に座っているからに他ならないでしょう。
タイプ的には元Sound HorizonのAramaryさんが近いかなと思いました。

メロディも同人音楽らしくかなりキャッチーで、1stアルバムとしては
ほとんど文句のつけようがないくらいの完成度だと思います。
まあ、続く2ndアルバムやシングルを聴いた今だと、
音質面や編曲面に少々の物足りなさを感じていたりもしますが…。
とはいえ、曲調のバラエティの豊かさ、メルヘン色強めの世界観などは
本作特有のものだし、何より1stアルバムらしい冒険心が感じられるので
私はこの作品、かなり好きだったりします。

<曲感想>
02-偽りの花嫁 -- Die lügenhafte Braut
いかにもゴシックな感じのオルガンからバンドサウンドが入ってきて疾走開始!な
AYUTRICAの曲の中でも特にメタル色強い曲。ザクザク刻まれるギターに
手数の多いドラムが疾走感を際立たせていていい感じ。メロディはやや物足りないかも?

03-硝子の城 -- Schloß aus Glas
これはいい民族系ゴシックですね。随所で聴かれるオペラティックなコーラス、
ピーヒョロ言ってる笛の音、キャッチーなメロディに極めつけに男の語り!
自分のツボ要素入りまくりで嬉しい。

06-エンデ デア トロイメライ -- Ende der Träumerei
エンデーデアトロイィーーメライィーーー!!!!
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