同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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[同人音楽感想] 告解エピグラム / 少女病

告解エピグラム
(2010/08)
少女病

公式サイト

トラックリスト
01-忘れ去られた神聖四文字
02-少女は悠久に沈んで
03-Double Cast
04-冬の星座
05-双子少女のみる夢は
06-無為な羽音が壊した明日
07-錆びない言葉と錆びない指輪
08-セカイの調律した祈り
09-エフティヒア
10-fine

少女病の4thアルバム。
メインキャストは前作までとほとんど同じで、その音楽性についても
大規模ストリングス隊を擁したシンフォニックロックという点で、まあ変わらない。
しかしながら今作は、メジャーデビューを果たし今乗りに乗っている少女病の、
さらなる挑戦心と確かな成長が伺える意欲作に仕上がっています。

今作の情報が出たときにまず驚いたのが、11分超の曲があるということでした。
今まで長くて7分の曲しか作っていなかった少女病にとって、10分越えの大作曲
というのは、間違いなく新たな挑戦だし、そりゃあ、期待せざるを得ないでしょう。
その曲こそが3曲目「Double Cast」なのですが…この曲がとにかくすげーです。
曲自体はこれまでの少女病の延長線上にあるような感じだし、
ストーリーもシンプルで分かりやすい、すごく少女病らしい曲なんですが、
なんでか良く分からないけど、最初聴いたときは涙がぼろぼろ出てきました。

「二人の歌姫」の話ってのがもうね、ずるいよ。
だって、ある程度少女病に思いいれのある人なら、これを聴いたとき絶対に
「二人の歌姫」にMitsukiさんとLicoさんを重ね合わせちゃいますよね。
それがストーリー中でいっかい離れ離れになって、そんでラストで
二人の歌声が重なる、あのパートの破壊力ときたら!耐えられるわけがない。

実は、少女病が結成されたときの私の心情はけっこうネガティブなもので、
「有名どころかき集めてサンホラもどき?うーん・・・」とかまあこんな感じでした。
でも、メンバーをむやみに換えたりもせず、作品を重ねるごとにしだいに独自色
が出てくるにつれ、どんどんこのサークルに対する愛着は深まっていきました。
そのタイミングでこの曲ですよ。この曲で感動できるということは、
それだけ少女病に思い入れがあるということです。
曲中にて主人公が「私は歌うことが好きだ」と再確認するパートがありますが、
同時に、ああ私は少女病が好きなんだな、と再確認することができたのです。

少女病って、キラーチューンと呼べるような良い曲は今までも沢山あったんですが
「代表曲」と呼べるような、圧倒的な曲が私の中ではなかったんですよね。
しかし今回の「Double Cast」でついに、代表曲が現れたような、そんな実感があります。

それに、アルバム全体の流れもずいぶん良くなったように感じます。
特に後半…「錆びない言葉と錆びない指輪」からの流れが見事。
この曲で告解の館の正体(主人公のifの世界)を判明させてから、
敢えて他と切り離して「セカイの調律した祈り」で最悪の世界を見せ付ける…
主人公の心情を考えると、この曲順はなかなかにエゲツないですよね。
でも、こうして「最悪の世界」を強調しておくことで、のちの
「エフティヒア」「fine」で示される希望が、いちだんと際立つんですよ。

ひとつの曲がまわりの曲を引き立てあっているし、それぞれの曲も
ストーリーに合わせてきちんとアレンジが差別化されています。
こういうのがやっぱ「物語音楽」の醍醐味だと思うわけで、
このあたり「葬月エクレシア」らへんと比べるとすごく良化したと思います。
あの頃は似たような疾走曲5連発→バラード3連発とかそんなんだったし。

少女病はもともとメンバーが豪華で、作品のクオリティも高かったため、
激変したとか化けたとか、そういう評価はなかなか出にくいと言えます。
それでも作品ごとに何かちょっとずつ新しいことに挑戦しながら、
欠点を修正して確実に成長を重ねてきたのが少女病です。
10月にはメジャーアルバム、年末にはライブと今後も楽しみな要素
盛りだくさん。是非とも今作の主人公のように、希望を持って
これからも挑戦しつづけて行ってもらいたいと、私は強くそう願います。

◆曲の感想
02-少女は悠久に沈んで
ギターの目立ったロックチューン。少女病の得意とする曲調のひとつですね。
サビの展開のしかたが面白いですねー。今作は全体的にメロディアスといえば
メロディアスなんですが、どの曲にもちょっと捻りが加えてあるのがいい。
キャッチーさは減退してますが、そのぶん中毒性が上がっています。

03-Double Cast
気品あるストリングスに導かれながら、シアトリカルに展開していく大作曲。
だいたい本文に書いたとおりです。文句なしに名曲です。
歌詞が直情的で、へんに詩的じゃないのが逆に心を打つんですよね。

07-錆びない言葉と錆びない指輪
物語の根幹となる重要な曲だけに、展開がやたら複雑。
序盤はメロウなバラード、中盤からバンドサウンドが入ってきてダークさを
出しつつ、終盤は儀式的というか荘厳な雰囲気に・・・って感じ。
コーラスパートがいいですね。無表情で仮面を外していく
館の住人たちの姿が思い浮かぶようだ。

08-セカイの調律した祈り
これもキラーチューンですね。少女病独特の起伏の激しいメロディと
転げ落ちていくような疾走感が聴いてて気持ち良い。
中盤の畳み掛けるような早口歌唱が圧巻。
ついて歌ってみようとしたんですがまったく舌がまわらなかったです。

10-fine
最後の曲がアップテンポで、かつポジティブなロックチューンだなんて!
これは驚きでした。でもこっちのほうが後味がよくて全然いいですね。
ほんとLicoさんのこういう曲は涙を誘う。振り絞るようなサビがたまらん。
そして光収容さんのギターソロがまた素晴らしいのですよ。良い曲だわー。
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