同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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2012 同人音楽CD 20選

レビューブログ的なところがやる新年一発目の記事といえば!そう年間ベストですね!
というわけで毎年恒例となりつつある自己満足オブ自己満足な年間ベスト記事、
今年もずらりと並べてみました。今回は購入量が増したため奮発して20選。
対象としたのは2011年11月~2012秋M3までの作品です。
今回は珍しく順位をつけています。順位付けを嫌う人がいるのは分かりますが、
どうせ主観的なものに過ぎないし、このほうが好みが分かりやすいんじゃないですかね。
まあそういうわけで20番から一気にいきまっせー!


20. vanitas vanitatum / J&B



何と言っても"泣ける電波"「すぺしゃる☆でりしゃす♪えぶりでい? 」の衝撃がでかかった。
永遠を生きる者たちと刹那を生きる者たちを様々なジャンル・音色を用いて
対比してみせた技巧的な作品ですが、電波ソングでさえもコンセプトに組み込んでしまう
貪欲さは大したものです。それも2周、3周と聴いて作品の背景が見えてくるにつれ
そうか、そういうことか・・・とブルーな気分になれるので素敵ですよね!



19.創傷クロスライン / 少女病



ここ数作の少女病はだんだんとストーリー上の大きな流れが出来つつあり、
それがある程度収束に転じてきた今作には相当な期待を寄せていました。
で、期待通りかというと、まあ半分くらいというところかなーって感じなんですけど、
それでもやはり終盤の盛り上がりは良くて、クロスライン→イデアばっかり聴いてました。
少女病の試金石は次ですね。次が勝負。冬を避けたくらいだしきっとやってくれるはず!



18.偽恋埋葬録 / 三ツ星☆リストランテ



某迷宮の人がどっぷり浸かりこんでいる作品ですが、なんともダーク自虐オーラに満ちた
代物でしたね。音のチープさとかヒトを舐めきったような寸劇パートがカケルくんの
滑稽っぷりを加速させていて、もはや清清しさすら感じさせます。でもメロディは抜群に
いいし、アートワークにもニヤリとさせる仕掛けがあって作り自体は非常に丁寧。
だからこそ自虐が映えるんですよね。そこがいい。連作もののようなので、
「あ~まつっきせーんせ♪」「が~ぶ~り~え~るぅ~」「つまーんないのぉー・・・」
などの数々の名言を残した上様の今後の御活躍にも期待したいですね!



17.cosmorium / ざうに



なんかボカロ買うかー、とショップでジャケ買いした作品ですがまさかの大当たり。
民族、オーケストラ、ドラムンベースなど曲調は多種多様、尺も1分~5分まで幅があり、
アルバムの流れに翻弄される感じがたまらない。かつて栄華を誇った海底遺跡のような
神秘性が全体に漂っており、ボカロの無機質な声もどこか神々しい雰囲気を放っています。
この作風はニコニコで1曲ずつ発表するよりアルバムにまとめて聴かせたほうが
間違いなく良いと思いますね。ボカロはニコニコでの再生数が全てではないよ。



16.猩紅フレーバー / クイックパンチ



紅楼夢はもちろんMコミにも参戦する関西の雄、クイックパンチの初フルアルバム。
打ち込みの音を賑やかに重ねた実にゲーム音楽アレンジらしいインストアレンジで、
2名のアレンジャーが好き放題暴れまわっている。東部開拓地が好きな人は高確率で
ツボにはまると思う・・・つまりはそういう音です。どの曲もいいけど、やはりラストの
紅楼アレンジが素晴らしいですね。個人的に思い入れの強い原曲ということもあり、
紅魔郷アルバムはやっぱ最後の紅楼が見せ場だと思います。終わりよければ全てよし!



15.カガヤキノヨル / Die Ellipse



東方女性ボーカルロックアレンジにニューウェーブ!紅楼夢で知った新星です。
パワフルなボーカルやバンドサウンドだけでもかっこいいけど、要所要所に出てくる
シンセパートとの絡みが何よりかっこいい。全ての音が生きている。
ロックがそんなに好きなわけでもない自分がこれだけ惚れ込むのだからロック好きは
はまるはずだ!今後ここは必ず伸びてくるので今のうちにチェックしてライバル(?)に
差をつけよう!



14.Fairy Tale Atelier / LeichiaCarosello



童話系物語音楽にニューウェーブ!題材は童話寄りで、演劇的な雰囲気もありますが
MamyukkaやRitornoのようなキャストを大勢使った賑やかなソレではなく、
いかにも「普通の女の子」感のある女性ボーカルがひとり舞台に立ち、
オーケストラを交えたドラマティックな楽曲が彼女にスポットライトを当てる。
そこで表現されるはLeichia Caroselloの確固たる物語観。
非常にビジョンのあるサークルだと思います。1作目としてはパーフェクトでした。



13.meteor / NAPPY MANT



ニコニコ動画でも有名な楽曲のひとつである「メテオ」を軸に作られたアルバム。
「メテオ」は震災直後に投稿された曲ということもあり、そういった事情が
良くも悪くも視聴者の共感を呼んだのだと思いますが、それをひとつの作品に組み込んで、
アルバムとして再構築したところにクリエイターとしての信念を感じます。
実際、アルバム化されて「メテオ」に至る道筋が改めて示されたことで、
単体で聴くのとは全く異なる感動が宿っています。やはりこの曲は名曲のオーラがあるね。



12.史上のネィコス / アテアの仔等



え、この作品去年でいいの?と言われそうですが店舗委託に出てきたのは昨年夏のこと
なのでいいんです!むせ返るほどのけれん味が塗りたくられたコテコテ物語音楽で、
よくわからないスケールのでかさに押し切られる形ですっかりはまってしまった。
とはいえ再録作品ならではの仕掛けをコンセプトに組み込んでいたりと実は結構
計算高い面もあり、なかなかに食えないサークルです。今後のシリーズも期待大。



11.meme / シェイクジアス



シェイクジアスって今までは作品買ったことなくておちゃらけたキラキラメタルみたいな
印象しか持ってなかったんですけど、印象だけで計っていた私がバカでしたね。ええ。
この作品、とにかくボーカルのIZNAさんの書く歌詞のパワーがものすごいんですよね。
それも正のパワーじゃなく負のパワー。創作に対する葛藤とか怨念とか劣等感とか
そういうものを隠すことなくぶちまけてるし、それでも創作を続けるという覚悟をも
内包している。「コレクション」からの展開は壮絶という他ない。すげえよこの人。
まさかこんな茨の道を進んでいる集団だったとは・・・昨年の中でも有数の予想外でした。



10.桜姫楼閣 / Kraster



これはもう最後の14分曲「Perfect Cherry Blossom」が全てですね。
Krasterの良さをぜんぶ詰め込んだ渾身の1曲、ボーカル3人の現行体制最後の曲にして
最高の曲でした。それだけで十分でしょう。フォーエバークラスター!



9.綴 / 凋叶棕



個人的東方アレンジ最高傑作『遙』の次の作品はゲスト参加曲を集めた企画盤だった・・・
が、ただの寄せ集めなんぞではなく、アリスを主人公に据えて凋叶棕の「これまで」と
「これから」を繋ぐ非常に重要な作品です。あちこちに提供された楽曲にも凋叶棕の血が
脈々と通っていて、東方世界に並列に寄り添う「凋叶棕世界」みたいなのが生まれつつ
あることを実感させてくれる。やっぱり彼は只者じゃないわ・・・。



8.World Ecriture / のん's factory



物語音楽にニューウェーブ!「楽しそう」な音楽を創ることで各所から評判の作品です。
たぶん作者の好きなもの、今やりたいことを惜しげもなくつぎ込んでできたもの
なんだろうなーと思いつつ、その聴きやすさに驚かされます。歌詞とにらめっこせずとも
美しいメロディに身を任せていればスルスルっと頭に物語が入ってくる。
音楽に物語を乗っけるセンスが卓越してるんだよなあ。「断罪のアリス」での痛烈な
しっぺ返しといい、実に「物語音楽」のツボを突いた作りをしてくれますねえウェヒヒヒ。



7.Lament / 毎日五月病



物語音楽にニューウェーブその2!少女病スタイルのシンフォニックロックで、
弦の音に宿る幻想が聴きどころ。「Thanatos」における現実→幻想への美しい逃避を
見せておきながら、最後の「サバト」で逃避先の幻想さえも否定してしまう
「どうしようもなさ」に惚れましたね。私が愛する初期佐藤友哉にも似たあの
身も蓋もない中二病オチ・・・幻想は無力だ。



6.バイバイ、ブラックワールド / millstones



これも一昨年の11月に出た作品なのでここに入れていいのか微妙なんですけど、
買ったのが1月とかなので問題ないはず!物語を進行させるテクノサウンドと、
世界を拡げるアコースティックサウンドが共鳴し、描き出されるは「創作って何?」
という根源的なテーマ。この作品が作品として頒布されたことそのものが、
生まれては消えていくブラックワールドに対する別れであり救済でもある。
商業の舞台でも活躍する作者らしい安定感ある曲作りと、
同人らしい自意識剥き出しファンタジーが融合したみごとな作品でした。



5.Mary had a little love / <echo>PROJECT



東方アレンジ界隈で年々存在感を増す秘封倶楽部オンリーアレンジですが、
とうとうその金字塔とも言える作品が出たんじゃないかと思ったのがこれですね。
現実と幻想の境界で揺らぐ秘封少女たちの出会いと別れ、夢を見ているのは何者なのか?
彼女らの存在を象徴する数多のモチーフが詞の中に次々と登場し、甘くとろける電子音と
尖ったギターやノイズが交じり合い、二人だけの濃密な幻想百合空間が形成される。
物語に出口は無い。しかし少なくとも、作品を聴いている間だけは・・・



4.Emilia ~the Last Chapter / Roman so Words



エミリアちゃんは、いつまでも私の天使です。



3.MagiQute!! / ななひら



ななひらちゃんマジキュート!!!
春に入手して以来、現実逃避したいときに聴くのは常にこの作品でしたね。
つらいときは本当にお世話になりました。彼女の歌声に元気をもらいました。
しかしこの声に惹かれれば惹かれるほど、この作品の魔性が恐ろしくなります。
この世界に取り込まれてそのまま溶けてしまいたい、蜘蛛の巣に囚われる蝶になりたい、
そんな欲が私を蝕むので聴きすぎるのは危険です。でも聴いちゃうもんね!
ななひらちゃんマジキュート!!!



2.騙 / 凋叶棕



かの傑作『遙』から一年、凋叶棕はまた恐るべき作品を生み出してしまった・・・
嘘をテーマに据えたこの作品は紛れもなく、『遙』『綴』の系譜にして、
その精度を格段に高めた「解答篇」というべき出来栄え。
嘘とは何か?真実とは何か?
誰が嘘を吐いているのか?誰のために嘘を吐いているのか?
とにかく考察が面白い!そして考察の果てに見えてくる答えはあまりにも壮絶。
何故彼はここまでして二次創作に入れ込むのか?言うまでもない。愛だよ、愛!



1.Alice / Euchaeta



2012年最大の衝撃作でした。
確かに1stの時点で音作りやメロディはめっちゃ好きだったんですけど、まさかここまで
自分好みの作品が出てくるとは思わなかった。ひたすらに圧倒されました。
初聴時は「Amaryllis」の狂った曲展開に興奮しつつ作者頭おかしいと心底思ったし、
聴きこみを進めるとやがて分かってくる「Sophia」の歌詞にただただ戦慄しました。
物語性のある音楽ってのを今までいっぱい聴いてきましたけど、なんというかここまで
「理解されることを放棄している」作品は初めてです。
天文学的な確率に絶望し、それでも天文学的な確率に賭けるしかなかった。
こんなにも美しいメロディで、こんなにも壮大な楽曲で、こんなにも素敵な音楽なのに、
私にはこの作品の「中身」が、何一つ分かりませんでした。





◆総括

買 い す ぎ た
今年はこれに尽きますね。シューショク的な意味で資金面の問題が解決したのは
良かったし、関西を中心にイベントの参加率も上がってきたんですけど、明らかに
自分のキャパシティを超える量を買ってしまって結局最後まで追いつけなかった。
未聴作品に追われて好きな作品の聴きこみも不十分で感想もうまくまとまらず、
グダグダなまま一年が過ぎてしまいました。しかもまだ未聴作品はわりと残っていて、
だから今回の年間ベストだってこれで決定というわけでもないんです。

けれど、『MagiQute!!』『騙』『Alice』この3作に出逢えたというだけで、
昨年はもうなんか満たされちゃいましたね。それほどまでにこの3作は傑出していました。
このタイミングで年間ベストを書いたのも、これらの牙城を崩す作品が積みCDの中に
あるとは到底思えなかったからです。いずれも1年に1枚出ればその年は豊作と言っていい
くらいの好みレベルだし。そういう意味では昨年は豊作も豊作、大豊作でしたね。

とはいえ昨年が買いすぎなのは間違いないし、今年はとりあえず買う量は減らすと思います。
ようやく自分の好みが固まってきた感がありますし、試聴でぴんと来ないのは買っても
あんまり聴かないのが多いですからね。イベントの魔力で余分に買わされてる。
そんで減らしたぶん、買った作品は大切に聴きたいですね。
ほんと昨年は1回2回通し聴きして以降は棚の肥やしみたいな作品が多かったから。
「鑑賞」じゃなくて「処理」みたいになるくらいなら聴かんほうがマシだ。

ブログのほうはどうしましょうかね。相変わらず様式の定まらないまま気が向いたときに
書いてる状態なんですけど、最近は気が向く頻度がどんどん落ちていましてねえ。
あんま文章上手くないし気合を入れて記事書くのはほんとエネルギーがいるんだ。
モバマスでガチャぶん回したりアホな同人エロRPGで遊んでる時のほうが楽だし
楽しいですからね。正月も福袋ガチャを回し安部菜々ちゃんにせっせと高級おせちを
貢いでニヤニヤする日々を送ってました。シャカイジンになるとブログの更新が
途絶えるケースが多いのはこういうことかと思いましたね。余暇が減るのもあるけど、
それ以上に余裕が足りない。

とはいえまあ、ブログを閉鎖したり凍結したりという選択肢は今の所ないですね。
一人よがりな内容ばかり書いてますけど一応読んでくれてる人はいるみたいだし、
拍手とかもらえるとやっぱり嬉しいですからね。承認欲求承認欲求。
それにツイッターアカウントに鍵かけて完全に内輪仕様にしちゃったので、
せめてブログ記事くらいは全体に向けたものを置いときたいというのもあります。
私が同人音楽聴き始めのころレビュー書いてたサイトや人はことごとく
一線を退いちゃって、そうなるとやっぱり寂しいもんですからね。
このブログもそろそろ4年目で、いいかげん老害じみてきてるのは自覚してますけど、
低空飛行でのんびりやりたいと思います。たまに見に来てくれるとありがたいです。

まあそんな感じで、長い記事になっちゃって申し訳ないですが、
今年もよろしくお願いします。
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