同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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[同人音楽感想] CELESTIA / little white snow

CELESTIA
(2010/12)
little white snow

公式サイト

◆分類
民族ポップ

little white snowの8thオリジナルアルバム。
これはlittle white snowの勝負作だと思います。ここのサークルに関しては、
アレンジもオリジナルもやってる多作なサークル、くらいの印象しかなく、
よくわかんない作風だなあと思ってたけど、今作は明らかにターゲットを絞ってきてる。
民族ポップ。絵本風ファンタジー。装丁を見て一目でそれと分かる作りです。
だからこそ私も手に取る気になったわけですが、中身も相当なもんですよ、これ。

何といっても世界観・・・精霊たちの描写が非常にうまい。
前半部は彼らの陽気な日常や甘酸っぱい恋愛模様を描く、いわゆる日常パート。
跳ねるような愉快な伴奏と歌のおねえさんのようなボーカルが印象的です。
このパートで描かれる精霊たちの姿はとても純粋で、だからこそ美しい。
後半部は彼らにまつわる歴史や世界の成り立ちを描く、神話的なパート。
伴奏もボーカルも一転、シリアスになり、神々しく厳かな雰囲気があらわれる。
前半と後半は分断されてるように見えるけど、どちらも「精霊の一面」なんですよね。
人間の介在しない、精霊たちだけの世界。今作はとにかくこの表現が巧みです。

それともう一つ素晴らしいのが、曲間に挟まれる30秒ほどのナレーショントラック。
このナレーションがとにかく抜群に雰囲気が良く、一気に作品世界に引き込まれます。
ボーカルのまいさんが兼任してるんだけど、この人何者なんでしょうか。
歌にしろ台詞にしろ全曲バリエーションが異なる。声楽とか演劇とか、そっち系の
人じゃないとこういうのはなかなかできないと思うんですが…ほんと凄いです。

というわけで、かなりの良作だと思います。構造に仕掛けがあるわけでもなく
考察要素があるわけでもないので、まとまりとしてはコンパクトなんですが、
音にしろ歌にしろ、とにかく丁寧に作りこまれている。いやほんと、
little white snowを舐めてました。あの多作さは伊達じゃない。
民族ポップ好きはもちろん、Kuu∮Kaiのような絵本風ファンタジーが好きな人にも
もれなくおすすめ。聴いて損することはまずないと思います。

◆曲の感想
01-TALES
志方、霜月チックな神々しいコーラスで幕を開ける、壮大な民族サウンド。
コーラスとストリングス、ピアノの絡みが美しいですなあ。
3分すぎたところ、3拍子に切り替わるパートが特にいい。伸びやかな曲調のなかで、
一転して緊張感が出ている。メロディもキャッチーで、導入として言うことなしの曲。

02-Narrative poetry part one : Undine & Salamandra
03-雫の想い 焔の心
やわらかなピアノメロをバックに優しくささやくようなナレーションの2曲目から、
3曲目のイントロの瑞々しいコーラスへ。もうこの時点で聴き手の心を鷲づかみ。
火の精霊に恋する水の精霊のお話。火の精霊の感情がほとんど描かれず、
片想いする水の精霊視点に終始してるのが良いんですよね。
ああ切ない。後半のテンポが落ちるところが大好きです。ウンディーネちゃんマジ乙女。

04-Narrative poetry part two : Sylphe
05-presage
風の精霊シルフのお話。前曲は恋愛絡みゆえの甘酸っぱさ、切なさがあったけど、
これは純粋に陽気な感情のみが表現されてる感じですね。
音空間を跳ね回る笛やピアノや木琴、ストリングスの伴奏がとにかく楽しい。

06-Narrative poetry part three : Gnome
07-右手につるはしを くちびるに歌を あたまの中はお花畑
土の精霊ノームのお話。これは・・・ここまでくると陽気を通り越して
完全にコミカルだなー。タイトルどおりのお花畑が広がっておる。
「ノーム穴掘り隊」のコーラスと歌のおねえさんじみたまいさんのボーカルの絡みは
完全に教育テレビのノリである。いいぞもっとやれ!

08-Narrative poetry part four : Luna & Dryad
09-幻想の物語
ナレーショントラックが素晴らしすぎる。前曲のコミカルな雰囲気を一掃する
メランコリックなピアノメロと、静かにささやくナレーション。
声質を変えた台詞。たった30秒で一気に頭を切り替えさせられる。
曲のほうは・・・ボーカルがすごいですね。掠れたような声での神々しい歌い方。
伴奏も一転してアンビエントっぽい雰囲気になり、前曲が嘘のようなシリアスさ。
でも不思議と違和感がないのは、やはりナレーショントラックの力だろうなあ。
続くトラックに弾みをつけるラストのところが特に素晴らしいです。

10-Narrative poetry part five : Will o' the wisp / Shade
11-モノクロの輪舞曲
前曲の流れを受けた今作のクライマックス。緊張感を放つコーラスとストリングス、
ここへきて存在感を出してくるドラム。ボーカルも力をこめて歌ってる感じがします。
2番のサビの怒涛の疾走感と、その後に訪れる安らかなパートの対比がいいなあ。
歴史は巡る。生命は巡る。火と水、光と闇、相容れない二属性の精霊が寄り添う
今作の世界は、おそらく現実の人間たちの、反発だらけの世界と対比して
描かれているんでしょうねえ。うん、これぞファンタジーだ。
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