同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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[アテアの仔等] 史上のネィコスのこと(感想編)

史上のネィコス
(2011/12)
アテアの仔等


アテア作品を初めて聴いたのはこれの次シリーズにあたる『キミとボクの白地図』で、
それが思っていたよりもはるかに良かったので旧シリーズのまとめ的な位置付けにある
今作も買ってみたわけですが、いやーこちらも非常にすばらしいですね。個人的には
『白地図』や夏の最新作よりも全然好み。やはりアテアさんはスケールのでかい物語を
音楽に乗っけるのがうまいなあとフルアルバムに触れて改めて感じました。
彼らの音楽にはロマンがあるんだよ、ロマンが。

01-始
ピアノとバイオリンが美しい旋律を奏でる導入部だが、中途半端なところでぶつ切りにされて
2曲目に強引に繋げられる。ひとつめの「シ」。
この作品はサンホラよろしく「シ」と「セイ」の言葉遊びがたくさん出てくるんですが、
その遊び自体が物語や音楽の構成さえも支配しているのが面白いところ。
もちろんこの導入のぶつ切りも言葉遊びの産物で、「世」に繋がるはずであった「始」が
なぜか「史」のほうに接続されてしまい、2曲目冒頭のネィコスさんの台詞に繋がるわけです。

02-史上のネィコス -Neikos-
物語の導入にして総括である2曲目。白地図の1曲目もそうでしたが、アテアはこういう
物語の風呂敷を広げる曲を作るのがめっちゃうまいんですよねえ。
台詞とかコーラスの入れ方がこういう音楽を好む層のツボをいちいち突いてくる。
声を重ねてみたり男女でハモらせてみたり、エフェクトをかけてみたり・・・語りや台詞が
ただのストーリーの説明にならずに音楽の一部として綺麗に連動しているのが素晴らしい。
この曲についても一番の盛り上がりどころはラストのサビ前の語りだと思います。
ギターのバックで台詞を重ね合わせて「ざわめき」を表現しつつ、
今作のメインフレーズをエフェクトかけまくりの声で高らかに宣言するところ。
『シの数だけセイがあり、巡るシの数だけ、それが終わる・・・』(キリッ)
いいですよね、この素面ではとても吐けない中二台詞をドヤ顔で吐いてくれる様は・・・!
これぞ物語音楽というもっとも香ばしい音楽ジャンルに必須の「けれん味」というやつです。
一応断っておきますが馬鹿にしてるわけじゃないですよ!最大級の賛辞のつもりです。

03-戦場に咲いて散る華 -Valkyrie-
ネィコスさんに連れられてやってくる<史上>旅行その1。これもすごい出来栄えっすなー。
緩やかな冒頭から鮮やかな早口歌唱、AlmariaパートとValkyrieパートの応酬、そしてサビ!
このツインボーカルのサビがいいんだよねえ。広がりを感じさせつつも哀愁が漂いまくってる。
この物語はやはり「生」ではなく「死」であり、「世」ではなく「史」であることを
実感させてくれる。この曲に限らず、今作の物語は全部とっくに終わっている物語なんだ。
間奏のギターパートがこっそり「創世のフィリア」のメインメロディなのもおいしい。
そして切ない。

04-七柱の罪兆 -Sheva-
ネィコスさんに連れられてやってくる<史上>旅行その2。これもすばらしい。
2期サンホラよろしく、7分の長尺で曲調が二転三転。しかしバラエティが豊かでダレがこない。
やっぱ3人体制のボーカル&ボイスによる引き出しの広さが大きいですねえ。
色んな声・色んな歌唱・色んなコーラスが詰まってる。声の相性もよく、綺麗に調和してる。
お話はおとぎ話調。教訓めいた要素もあり味のある雰囲気が出ているし、
何より最後に「語り部」が残るのがいいよなあ。語る者がいる限り物語は…「史」は残る。

07-始原の水面 -Amicitia-
4曲目まで飛ばしまくりだった今作ですが、それからゆるやかにテンションが落ちていき、
この曲が作中でもっともゆったりしています。お話の内容もどんどん神話めいた
雰囲気になっていき、このお話はとうとう創世の物語です。実にホーリー。
それにしても創世紀まで遡ってしまうネィコスさんの史上旅行は実に豪華ですね。
限られた尺の中で隅々まで世界を描きつくそうとするアテアさんの貪欲さはすばらしい。

08-カタラレルモノ -Aion-
で、出たー!露骨なキラーチューン!疾走+殺傷力のあるサビだ!
しかし、「始原の水面」でまったりと創世の物語を描いた直後に唐突に時代ふっとばして
この曲放り込んでくる展開は痛快。小説とかの物語媒体ではこういうのはなかなかできまい。
まあ歌詞の意味は正直よくわかんないんだけど、なんか凄そうな雰囲気はあるしいいよね。
ハッタリハッタリ。けれんけれーん。

10- 戦禍に叫ぶモノ達 -Almaria-
百合百合戦乙女ふたたび!紛れもなくアテア劇場のクライマックスを飾る曲です。
イントロの台詞からもう飛ばしまくりの迫真演技で面白すぎるし掛け合いのサビも
のだが、素晴らしい何より中盤の語りラッシュのところが最高すぎる。
こういう音楽でうおお聴いてて恥ずかしいいい!と思ったのは久しぶりです。
繰り返しますが馬鹿にしてるわけじゃないですよ!ここまで吹っ切れてるのは
本気じゃなきゃできない。中二を笑う者ではこの境地には辿り着けません。
素晴らしいと思います。本当に。

11-創世のフィリア -Philia-
そしてネィコスさんの史上旅行はゴール地点、フィリアさんの元へ辿り着きます。
ここまで何度か出てきたメロディがラストに神々しく登場し、なかなかドラマティックな
バラードに仕上がってる。ラストを飾るにふさわしい1曲ですね。浄化される~。



まあこんな感じで、史上のネィコス、相当な力作だと思います。
アテアさんの作る音楽にはとにかくパワーがありますよね。歌にしろ語りにしろ
コーラスにしろ、3人体制をフル活用して物語にグイグイ引っ張り込んでくる。
強引で粗っぽいところもかなりあると思うけど、物語を音楽に乗っけるために
できることは何でもやってる感じがあるので、これからの新シリーズの展開にも
期待できると思います。まだまだ驚かせてくれるはず。

さて、史上のネィコスの記事ですが、次回にもうちょっと続きます。
曲の感想メインでバババーっと書きましたが、ストーリーとかコンセプトのほうも
考えてみるとけっこう面白いものが見えてくるんですよ。
なので次回は『史上のネィコス』考察編です!誰も期待してないだろうけど乞うご期待!
キーワードは「再録」!
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