同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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花咲く幻想はわが手の中に  凋叶棕 『奉』 感想


(2014/12)
凋叶棕

公式サイト


そういえばいつも考察ばかり書いて感想を書いてなかったなーと思ったので、
今回はちゃんと曲の感想を書きます!
「お前さあ、曲の話全然しないけどほんとにちゃんと聴いてんの?凋叶棕好きなの?」
って思われたくないもんね。当然曲も狂おしいほど好きですよ!!
ラストエフエムの統計取ったら凋叶棕が他アーティストの3倍以上の差をつけて
再生回数ダントツトップだよ!!
『騙』のころなんて、2か月間他のCDを一切聴かなかったくらいですよ。
曲が好きだから、もっと好きになるために考察をするんです。
考察なんてのはね、いつだって作品を楽しむための手段でしかないんだ。
そこは絶対に誤解されたくないところです。

というわけで、以下、1曲ずつ感想です。
あんまり聴きこめてないから、何か新しい発見があったらその都度追記していきます。

***

01-Insert Coin(s)

半分恒例になりつつある冒頭のインストトラックですが、今回一番好きかもしれません。
「始まってしまった物語」と同じくらい好き。
チリーン♪チリーン♪とリズミカルに鳴る投入音がすっげー気持ちよくて、高揚感が湧いてくる。

ピコピコ音の使い方は相変わらず素晴らしい。
「オールドファンタジー」とか「エバー・ワンダラー」では「旧いもの」の表現として使ってたけど、
今回は「ゲーム」の表現として使ってるんですよね。
「あんたまーたピコピコやって!!」というカーチャンの表現だ!

冒頭に配置されているけど、今作のコンセプトを考えるとむしろ最後のほうが相応しいのかも。
実際、曲名書いてるのはブックレットの裏表紙だしね。始まりと終わりは繋がってる。
いつでもここに戻ってくればいいんです。そうして残機を貯めて、また飛び立てばよい。


02-紅魔 「Un-demystified Fantasy」

Un-demystified Fantasy・・・『謡』に収録されている曲のリメイクですが、
この曲は私にとって特別な曲なんです。初めて凋叶棕のことを「すげえ!」って思った曲だから。
「シューティングゲーム東方紅魔郷」をそのまま反映したかのような歌詞と曲調。
そのくせ原曲が「Demystify Feast」という紅魔郷に全然関係ない曲で、
それなのにめちゃくちゃ合ってるんだ。
「この作者は何か他とは違うものを持っている!」と確信させるには十分な曲でした。
だからこの曲がこんな形で蘇ってくれたことが、とてもとても、とても嬉しかった!!
特設サイトが公開されて、トラックリストにこの曲名があったときの感動といったらもうね・・・

リメイクの具合についてもバッチリだと思います。
音の厚み、歌声のパワー、生音化したギター、よりかっこよくなったソロパート。
カリスマ度が大幅にアップしてて全く文句ありません。旧版の線が細いのも好きだけどね。
今回ボーカル曲のオープニングに持ってきたことで、
「それは始まりを告げる鐘の音色」」という冒頭の歌詞がより映えるようになったのも大きい。

ところで、この曲の歌詞でめっちゃ好きな個所があるんです。

何者にとらわれることなく 導かれるように上へ上へと

この「上」って歌詞。これって「原作が縦スクロールシューティングゲームである」って認識がないと、
絶対に出てこない表現なんですよ。縦STGって画面の上へ上へと進んでいくからね。
『謡』の頃から「シューティングゲーム」という意識を強く持っていたことがうかがえる一節です。


03-妖々 「全て桜の下に」

妖々夢6面・・・数多の東方信者を生み出した恐るべきステージです。
私もそうです。最初に遊んだのが妖々夢だったので、6面で東方に心酔したクチですね。
当時はイージーも全然クリアできず、プレイ中は自機の周りしか見えてなかったので
敵がどんな弾打ってきてるのかとか、どんな曲が流れてきてるのかとか注意する余裕が
全然なくて、最初は気づかなかったんです。
気づいたのは、攻略法を考えようと自分のリプレイを見たとき。「!!?」ってなりましたね。
まさか自分のリプレイ見て泣くとは思わなかったよ。涙で画面が見えねえよ。

そんな思い出深い妖々夢6面をイメージしたこの曲ですが、
なんといっても中ボスに出てくる妖夢の心情を拾ってくれてるのが嬉しいですね。
実際のプレイでは伝説の安置n・n・eで安定突破できちゃうのでアレなんですけどね。

曲調としては『屠』の幽々子曲と同じように壮麗・荘厳なアレンジなんですが、
『屠』の曲が原曲のメロディが強いタイプだったのに対し、こちらはオリジナル色強め。
いい感じに差別化できてるんじゃないですかね。


04-永夜 「Imperishable Challengers」

永夜抄といえば、シリーズ中もっともプレイヤーキャラが多いこと!というわけで、
人間側の主要4キャラの心情を描いてくれてるのは良いですね。
4人それぞれ別個の目的をもって永夜の主に挑むデザインがめちゃくちゃかっこいい。
細切れにされた月は、輝夜の須臾の能力の表現でしょうか。

どこかせわしない曲調からは、緊張感と焦燥感がひしひしと伝わってきます。
永夜抄ってなんか敵も味方も「ガチ」なんですよねー。
ストーリー的にも、輝夜サイドはおふざけじゃなくて必死だからね。
おまけに刻符システムってのがあって、慣れないうちはラスボスまでたどり着く前に
夜が明けちゃうこともあって、永夜抄って他シリーズに比べて緊張感あるんですよ。
そういうプレイ感覚を肌で感じられる、非常に優れたアレンジだと思います。


05-花映「タマシイノハナ」

作中唯一のバラードを、整数タイトルでは異端の花映塚にもってくるのは巧い構成です。
「花は幻想のままに」って個人的にすごく好きな曲なんですよねー。
エンディング会話で流れる短い曲だけど、メロディの美しさはZUN曲でも屈指だと思うんだ。

花映塚にはこれといった主人公がいないわけで、どうするのかなーと思ったら
各地に散らばった「花」の視点で描いててこれは凄いなと思いましたね。
考察記事でも書きましたが、今作で「花」はとても大事な象徴です。おお、なんと尊い・・・


06-風神 「ブレイブ・ガール」

東風谷早苗は勇者である。
いや、タイトルしか知らないんですけどね。でも早苗さんって凋叶棕作品ではマジ勇者ポジ。
他の主人公格(霊夢・魔理沙・アリスあたり)はめちゃくちゃ多面的に描かれてるのに、
早苗さんは全然ぶれない。
At least one word→encourager→ブレイブ・ガール→パラレルスカイと
時系列に沿って順調に成長してるもん。曲調もポジティブ一直線だし。
もしかして凋叶棕作品の主人公って早苗なんじゃね?と思うぐらい強いんだよこの子。
もう新譜出るたびにどんどん早苗のことが好きになっていく。やばい。愛しい。

ブレイブ・ガール
負けたとき、本当の自分が始まると、見守る影二つ、いつか笑えますように。


泣いた。


07-地霊 「幻想郷縁起 封ジラレシ妖怪達之頁」

色々とトリッキーな曲。まさか幻想郷縁起のフィルター噛ませてくるとは。
しかも早口歌唱がやたら疾走感あってすんげーカッコイイし。なんだこれは。

阿求さんは地底の妖怪の対処法をありがたくも書いてくれてるわけですが、
基本的に内容は「相手すんな」だし、そもそもお空のこと把握してないし。
なんというか・・・阿求ってお茶目な人だよね。この子も凋叶棕作品で結構好きになりました。

我ら幻を生きるものが 末永くあることを。

これも泣いた。


08-星蓮 「ウルワシのベントラー」

せ、星連船だー!逃げろー!!
いやすいません星連船だけはマジで苦手なんです。他の作品はLunaticノーコンクリアまで
毎回がんばってるんですけど、星はベントラーパターンが上手に組めずに諦めました。
寅丸星と聖白蓮とかいう鬼がよお・・・。残機を食いつぶしてくるんだよお・・・。

とはいえ、1面の雰囲気は大好きなんですよね。
前作が地霊殿でどんよりしてたところに、あの背景と「春の湊に」ですよ。あれは気持ちいいよね。
この曲の冒頭の「イエーイイエーイ」はそのときの感動を想起させてくれてスゲー好きです。
今作聴いて一番再挑戦したくなったのが星蓮船だったりします。もう1回頑張ってみようかなあ。


09-神霊 「死せる哲学の袂」

神霊廟の6面道中曲ってけっこう好きなんですよねー。「ドゥッドゥッドゥドゥ!」って低音が。
扱いにくい原曲だと思うけど、このアレンジは原曲の低音の気持ちよさを生かした曲調になってて
なかなかいい感じ。

で、えーっと・・・歌詞の内容とかは・・・すいません、よくわからない。
実は神霊廟の設定って全然覚えてないんですよね。神霊ってなんだっけ?とかなるレベル。
東方の設定ってあんまり詳しくないんです。ぶっちゃけ凋叶棕作品を楽しむために勉強してる。
書籍とか買い集めたのも最近のことで、それも全部考察のためですからね。
だからまあ・・・今回神霊廟が扱われてしまったのでこれから勉強します!
大事なのは、作品に触発されて「手を動かす」ことなんですから!!


10-輝針 「セイギノミカタ」

し、針妙丸先輩!!!針妙丸先輩じゃないか!!!
いやね、針妙丸のことを「先輩」付けで呼ぶクラスタがあるってのは知ってましたけど、
なんでかなー?と思ってたんですよ。でもこれは納得ですわ。大納得。
先輩かっこよすぎ。曲もかっこよすぎ。完全に主人公組が悪役じゃねーか。

ところで、今作のタイトルは『奉』なんですが、実はこの字、作中歌詞に一度も出てきません。
ただし、『捧』の字はこの曲だけに出てきます。
(2/6 追記「タマシイノハナ」にもあります!見逃し!)
この曲ってね。針妙丸の生き様を描く以上に大きな意味があると思うんですよ。
随所に出てくる、虚飾でも、虚構でも、虚偽でも、紛い物でも構うものかという主張・・・
これって今作の、あるいは凋叶棕の主張そのものなんじゃないか?と思ってしまうのです。

―騙る理想に、捧ぐ覚悟を。

(私が考えている)彼らの掲げる理想なんてのは、所詮は理想なんですよね。
現実に、世界にいかほどの影響を与えているかといえばたいしたことはないでしょう。
広がりつつあるとはいえ、今のところはあくまで内輪でワイワイやってるだけ。

けれど、それでも。
彼らは力強くこう言ってのけるのです。針妙丸先輩の背中を借りて。

―立てよ!


11-「テーマ・オブ・カーテンファイアーシューターズ」 -History 2/3-

弾幕シューティングゲーム。私は東方ではじめて遊んだクチです。
最初はイージーすら全然クリアできなくて、上手な人のリプレイを見て攻略法を探って。
ちょん避けや決めボムといった技術を覚えてゲームパッドを買って。
ノーマル・エクストラ・ハード・ルナティックと少しずつ少しずつクリアしていく。
もう7,8年くらい前になるのかな・・・あの頃は本当に楽しかった。
特に紅魔郷のルナティックがすごく難しくて、パチュリーでどうしても抱え落ちしてしまう。
あいつ喘息なんてぜってえ嘘だわ、などと悪態をつきながらそれでも頑張って。
1年くらいかけてノーコンクリアできたんですよ。
そのときに流れた紅楼がもうめちゃくちゃ綺麗でね。
人生であんな嬉しかった瞬間、他にあったかなあ・・・って思うくらい。

ゲーム音楽において「思い出補正」というのはとても大事なことなんですけど、
この曲はもう、その極致ですよ。ひとりひとり、異なる思い出があると思うんです。
それを想起しながらぜひ聴いてほしい。涙がぼろぼろ出てきますから。
(キーボード叩きながら今泣いてる)


12-「テーマ・オブ・カーテンファイアーシューターズ」 -History 3/3-

描かれなかった3枚目の歴史。
さあ、その紙を手に取って。
あなたのその手で、繋ぎ合わせるんだ。

それが『捧』。
コメント
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2015/02/04(水) 19:50 | | #[ 編集]
ありますねえ。完全に見逃しです!
2015/02/06(金) 20:18 | URL | borozo #-[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2015/02/08(日) 22:06 | | #[ 編集]
ブックレットと別紙の仕掛けに対応してるんだと思います。
テーマオブカーテンファイアーシューターズの歌詞は見開き2ページで書かれてますが、
シークレット曲で追加される歌詞は別紙に書かれていて、これをブックレットに繋げて
3ページにすることでこの曲は完成する、ってわけですね。
だからシークレットが無いバージョンは「2/3」、シークレットが入って「3/3」になる、と。

「奉」を「捧」にする、ってのと発想は同じです。
原作の「スペルカード取得履歴」のオマージュにもなっているし、面白い仕掛けですよね。
2015/02/24(火) 15:42 | URL | borozo #-[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2016/01/22(金) 19:14 | | #[ 編集]
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