同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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[同人音楽感想] Canna Cinq~ある姫君と人形師の話~ / Ritorno

Canna Cinq~ある姫君と人形師の話~
(2010/05)
Ritorno

公式サイト

トラックリスト
01-ハジマリ
02-愛し姫君
03-機械人形
04-人形師
05-昔話
06-場面変更
07-オシマイ

ミュージカル風ボイスドラマ制作サークル、Ritornoの2作目です。
ボイスドラマ…音系同人を席巻する一ジャンルでありながら、私は取っ掛かりが掴めず
ひとつも聴いたことがありませんでした。しかし、Mamyukkaのような例もあるわけだし、
ひょっとしたら隠れた良作が潜んでいるのかも…と自分に合いそうなものを探してみた所、
「ミュージカル風」「メルヘン系世界観」という私好みの要素を持つ本作にぶつかりました。
あまり大きな期待はせずとりあえず聴いてみよう…その程度の心構えだったんですが、
蓋を開けてみればこの作品、とんでもない傑作でした…!

本作はドラマパートと歌パートが混在しており、その比率は大体7:3くらいなんですが、
このうちの歌パートの破壊力が尋常じゃない。なにせメロディセンスが半端じゃないです。
歌謡曲、童謡、民族音楽の要素を混ぜ込んだ極めてキャッチーなメロディが全編に
満ちており、その煽情度の高さは一期サンホラにも匹敵するレベル。
オマケにミュージカル形式ということもあって、ボーカルの掛け合いや合唱などを
交えつつ、そうした超キャッチーなメロディをガンガン重ね掛けしてくるからヤバイ。
「うおー盛り上がる展開だなー」と満足してるところに更に盛り上がるメロディを
当然のように注ぎ込んでくる容赦の無さは、劇的どころか劇物的ですらあります。
7割を占めるドラマパートは箸休めのためにあるんじゃないかと思うくらいに。

いやまあ、本筋であるボイスドラマのパートもなかなかのものなんですよ。
導入こそお転婆なお姫様と無愛想な少年との、ボーイミーツガールの王道を行くような
話の展開をするんですが、登場人物と世界観の設定にある「ヒネリ」が加えられており、
終盤はこの「ヒネリ」が解き明かされていく方向にシフトしていきます。
さりげない伏線の張り方や、世界観がまるごと引っ繰り返るような大胆な真相設定など、
現代ミステリーに通じる仕掛けが何気にあちこちに使われているのが面白い。
まあ少々超展開な気もしますがミステリーじゃないんだし、このほうがドラマティックだし
私はこういうどんでん返しどころかちゃぶ台返しみたいな展開は大好きですよ。
ラストも消化不良気味ですが、これはこれで余韻があっていいとも思います。

ただそれでもやはり、この作品のキモはメロディやドラマティックな曲展開だと思います。
RIAさんという、サークルメンバーの1人が作曲をされているようですが、
まさかボイスドラマという界隈にこんな優れたメロディメイカーが潜んでいようとは…!
音楽はメロディだ!ドラマ性だ!と思っている方は、ボイスドラマはちょっと…とか言わずに
まず聴いてみることをお勧めします。メロディ派にとってのユートピアが広がってますよ。
特に5曲目の「昔話」。この曲は…この曲のラストの劇的さは、ボイスドラマという
形式でなければ決して至れない境地に達しています。是非多くの人に聴いてもらいたい!
ほんっと名盤だと思います。ひょっとすると今年のベストかもしれません。

◆曲の感想
01-ハジマリ
男性と女性の静かな会話から始まり、民族系ゲーム音楽っぽいアレンジの歌パートへ。
ボーカルを取るのは「歌謡い」役の人。甘く包むようないい声ですねー。
歌メロの中にこっそりメインテーマが含まれてるのがニクイ。

03-機械人形
ストーリー的には終始、まったりしたパートなんですが、ラスト3分からの歌パートがやばい。
童謡っぽい明るさとちょっぴりの哀愁のこもった繊細なメロディが
男女ボーカルとコーラスの掛け合いの中で次々と重ねられていく。
メロディの重ね方のセンスが本当にすごいです。何でもない歌詞なのに
油断してると涙が出そうになるんですが…。

05-昔話
この作品には、特別うまい演技をする人も特別歌がうまい人もいません。
ソロパートやセリフパートでは、うーんと思う場面もいくつかありました。
でも、ひとりひとりに足りてない部分があるからこそ、
それらが一つに集約されたとき、ドラマが生まれるのです。
だから、この曲のラストの合唱にこもった圧倒的なエネルギーは
「同人」で「ボイスドラマ」だからこそ生み出すことができたんだと思います。
同人音楽を聴いててよかったと心底思いました。
コメント
レビュアーはもっと取り上げていい
毎度です
これ、同人音楽のニュースサイト
【音の迷宮】の彼方さんから超一押作品
だったので冬コミで購入しましたが
ボイドラにしてもコンセプトアルバムにしても
本当に素晴らしい作品だと思いました。

話が非常に良く練られているし
音楽も懐が非常に深い。

近いうちに嫌がらせします(笑)
2011/01/04(火) 23:21 | URL | 草屋敷 #-[ 編集]
2010年は私にとってRitornoの年だった、と言い切れるくらいに
今作から受けた衝撃は大きかったです。
聴き手の感情を奮い立たせる、エネルギーに満ちた作品でした。

しかし悲しきかな、ボイスドラマというカテゴリにある以上、
手に取ってもらいにくい作品であることは間違いないでしょう。
だからこそ、もっと語られるべきだと私も思います。
レビュアーであろうとなかろうと、どんどん話題に出していくべきだと。

というわけで「嫌がらせ」楽しみに待ってますよ(笑)
2011/01/05(水) 12:32 | URL | borozo #-[ 編集]
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