同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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[同人音楽感想] バフォメット / kiichi

バフォメット
(2010/05)
kiichi

公式サイト

トラックリスト
01-超暗黒幻想
02-氷結のディスコ
03-Miktronica II
04-2026
05-電気羊の夢(reprise)
06-にじいろのへび
07-原風景その2
08-プラスチック・ガール
09-The Ghost of Romantic Transceiver
10-原風景その3
11-[I Love You]
12-Love Love Nightmare
13-雨音色
14-Miktronica
15-The New Town Renaissance Plan of chairman baphomet

ボカロPとして有名なkiichiさんの1stフルアルバム。
音楽ジャンルとしてはエレクトロニカ、ポストロックあたりになるんでしょうか。
ニッチなジャンルのためか、キャリアの長さの割にはニコニコ動画での
知名度はそう高くないようですが、熱狂的なファンが多い印象があります。
ちなみに私もそのひとり。最初に聴いたのが「氷結のディスコ」なんですが
クールな音作りとは裏腹の、妙な熱さのある曲展開に一気に引き込まれました。
思えば、エレクトロニカやらポストロックなるジャンルをはじめて知ったのが
この曲だったかもしれません。

この手のジャンルにしては、kiichiさんの曲はとても聴きやすいのです。
どの曲もメロディラインがわりとはっきりしていて、それもゲーム音楽みたいな
味わいのあるメロディが多い。曲展開も豊富で、いかにもエレクトロニカな
ふわーんとしたシンセとかグリッチ音みたいなのもありつつ、
オルガンやストリングスを使ったクラシカルなアレンジや、ボカロによる
クワイアのパートなんかも出てくるので、だれることなく聴けます。
3~5分にどの曲も収まっているあたりも、取っ付きやすい。

しかし、kiichiさんの曲の一番の魅力はやはりエレクトロニカな部分にあると思います。
彼の曲すべてに通底する、異世界のような空気感をもった独特の音作り。
透明感があるというか、「見透かされている」って感じなんですよね。
その感覚こそが、熱狂的なファンを作り出す原動力になってるような、そんな気がします。
しかも今作でアルバムとしてまとめられることによって、その独自の世界観は
さらに強調されており、冒頭から通して聴くと、そうした「異世界感」が
段々と膨れ上がってくるような曲順に仕立て上げられてるのが分かるんですよ。
とくに、9~12曲目あたりの流れは、人間心理の深遠を見せられてるようで、
不安感が煽られる煽られる。でもそれがとても心地良くもあるんです。

kiichiさんが今までに投稿したボカロ曲は40曲近くもあり、
本作でkiichiさんのすべてをカバーしているというわけではありません。
個人的には「フルチカゾン」とか「ヴァルゴ」のような
ヘンテコな曲を入れて欲しかったかなあと思わなくもないのですが、
まあアルバムとしての流れを考えた場合、やはりこの選曲がベストなんでしょう。
ニコ動で聴くのとは全然違った印象を受ける曲もいくつかありましたしね。
どうも11月にあるボーマスで新作が頒布される予定らしいので、
今作とはまた違ったkiichiさんの世界は、その新作できっと味わえることでしょう。

◆曲の感想
02-氷結のディスコ
この曲ちょうカッコイイです。ほんと。
突然ゴシカルなオルガンが鳴り響き、そこから唐突にサビに移る展開がマジ熱い。
でも音は超冷え切ってる。このギャップがたまんないんですよね。

03-Miktronica II
ほわーんとしたふつうのエレクトロニカかなーと思ってたら、
中盤からミクのコーラスパートが入ってきます。このコーラスがほんといい。
なんか聴いてたらなにもかもどうでもよくなってくる。ある意味危険な曲。

06-にじいろのへび
まるでハイキングのような聴いててうきうきするような曲調で、
ブラスを使ったアレンジがなんか行進曲みたいで楽しい。
kiichiさんの曲としては異質なほどに明るいのですが、
歌詞は創作の苦しみ的なことがうたわれていて、実はかなり重い。
本文には書いてないけど、kiichiさんの歌詞は色々な暗喩が込められていて
どの曲もとても味わい深いのです。

08-プラスチック・ガール
この曲はkiichiさんの曲の中でも一番有名なのかな?
サビがコーラスになってるあたりはMiktronicaⅡに近いですが、
込められた感情はまったく違うものです。
キャラクターと歌唱ツールとしての間で揺れるボーカロイド。
喜怒哀楽をぜんぶ込めた、渾身のコーラスの声は、やっぱりどこか無機質で。
でもだからこそ、この曲は聴き手の心を打つのです。

09-The Ghost of Romantic Transceiver
えらく単調な曲ですが、シンセ音がえらく不気味なこともあり
なんとも不安定な気分になってくる。この曲を皮切りに、
後の曲がどんどんダークになっていくこともあって、
決して覗いてはいけなかった異界への入り口を開いてしまったような
漠然とした怖さをかんじる曲です。
ニコ動のPVとあわせて聴きましょう。

12-Love Love Nightmare
不協和音まみれのシンセ、切り刻まれたようなボカロの声、やたら荘厳なオルガン。
行き着くところまでイってしまったような壊れっぷりである。
ヤンデリズム溢れる前曲[I LOVE YOU]のあとにこの曲が来るあたり容赦ないというか
シャレになってないというか・・・でも不思議とすごく聴きやすい。中毒性大。
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