同人音楽の感想みたいなレビューみたいなものを書いてます

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[音楽感想] 残響レギオン / 少女病

残響レギオン
(2010/12)
少女病

公式サイト

トラックリスト
01-深紅のエヴェイユ
02-十三月の不確定なドール
03-偽物の夜に誓え反逆者
04-未完幻想トロイメライ
05-黒衣の放浪者
06-recollection
07-Legion
08-終幕症候群
09-真実の解放
10-残響
EX-??? (ボーナストラック)

少女病の1stメジャーアルバム。
いやあ、素晴らしい作品でした。質も量も文句なし。音も話も文句なし。
「告解エピグラム」が良かっただけに、本作に抱いた期待は相当高かったんですが、
それでもなお、期待通りのものを作ってくれましたね!お見事。

音に関しては、「蒼白シスフェリア」の方向性をさらに強調した感じでしょうか。
音質が大幅に向上し、自慢のストリングスサウンドも切れ味アップ。
クワイア、コーラスも大増量されてるし、声優さんの演技も熱が入っている。
さらにドラムがすんごい軽快になってますね。なんか疾走感が3割増くらいになってる。
とにかく派手な曲が多い。この華やかさは同人時代では出せなかったでしょう。

お話のほうは今回はいつにもまして分かりやすく作られてる印象です。
悪い魔女に囚われていた少年と少女が脱走し、仲間と出会い、結束を固め、
魔女を打倒しに向かう…まるで少年漫画や王道RPGのようなストーリー。
オチは身も蓋もないひどいバッドエンドですが、これもまた少女病の味。
まあこれが一番残虐な話らしいし、どうやら続きモノみたいなので
大団円は今後に期待するとしましょう。

今作はとにかく、「少女病らしさ」が徹底的に突き詰められており、
商業進出に向けた練りこまれた戦略が伺える作品となっています。
意外性は少ないけど、品質は紛れもなく過去最高。
シンプルな作りのぶん、「告解エピグラム」ほど感情的にはなれませんでしたが、
商業作品としてなら、この方向性は大正解でしょう。
これなら同人ファン以外の支持も得られるんじゃないでしょうか。

◆曲の感想
02-十三月の不確定なドール
少女病ではおそらく初となる、ジャズ調の曲。
生きることに飽いた魔女の倦怠感と、そんな魔女の掌の上で踊らされる人間達の悲哀。
イレギュラーな曲調ながら世界観にみごとにマッチしてますねー。

04-未完幻想トロイメライ
これは名曲だー!他の曲と比べてメロディが飛びぬけて良く聴こえます。
西洋風の世界観なのに、どこか歌謡的というかオリエンタルな香りがするのがいい。
それを朗々と歌い上げるMitsukiさんの圧巻の歌唱力!名曲!

05-黒衣の放浪者
なんとなんと、あのルクセイン君が再登場!
「慟哭ルクセイン」にて、何一つ良い所がなかったルクセインさん!
彼は少女病のキャラの中でも人間臭くて好きだったので、これにはかなり興奮しました。
曲のほうもいいですね。
エッジの効いたストリングスサウンドは一匹狼って感じが出てて格好いいし、
ラスト付近からサビが合唱になるのも、迷いを断ち切ったルクセインの決意が伺えて良い。

08-終幕症候群
これはいいキラーチューンですね!
敵地に向かって一直線に突き進んで行くような疾走感と、
勇壮と悲壮がないまぜになったようなサビメロ!テンションうなぎのぼり。
途中から切れ込んでくる非情なクワイアは、魔女の思惑を表現しているのかな。
これらが全部混ざり合って、いざ対決!というね。この雰囲気最高だわー。

09-真実の解放
予定調和というか何というか・・・やはりひどい結末である。
フランチェスカの絶叫に間髪いれずボーカルパートを重ねることで、
叫び声をかき消してしまう演出がナイス。
淡々と事実を述べる少女病の詞が、ここに限ってはひどく重く感じられる…

EX-ボーナストラック
初回版のみに収録されてる曲ですが、
正直この曲があるとないとでは、作品全体の印象ががらっと変わる気がする。
最後のフランチェスカの独白がなかったら、この作品ほんとにただのバッドエンドだし。
かなり重要な曲なのにボートラ扱いはちょっと疑問かなあ。

[同人音楽感想] 告解エピグラム / 少女病

告解エピグラム
(2010/08)
少女病

公式サイト

トラックリスト
01-忘れ去られた神聖四文字
02-少女は悠久に沈んで
03-Double Cast
04-冬の星座
05-双子少女のみる夢は
06-無為な羽音が壊した明日
07-錆びない言葉と錆びない指輪
08-セカイの調律した祈り
09-エフティヒア
10-fine

少女病の4thアルバム。
メインキャストは前作までとほとんど同じで、その音楽性についても
大規模ストリングス隊を擁したシンフォニックロックという点で、まあ変わらない。
しかしながら今作は、メジャーデビューを果たし今乗りに乗っている少女病の、
さらなる挑戦心と確かな成長が伺える意欲作に仕上がっています。

今作の情報が出たときにまず驚いたのが、11分超の曲があるということでした。
今まで長くて7分の曲しか作っていなかった少女病にとって、10分越えの大作曲
というのは、間違いなく新たな挑戦だし、そりゃあ、期待せざるを得ないでしょう。
その曲こそが3曲目「Double Cast」なのですが…この曲がとにかくすげーです。
曲自体はこれまでの少女病の延長線上にあるような感じだし、
ストーリーもシンプルで分かりやすい、すごく少女病らしい曲なんですが、
なんでか良く分からないけど、最初聴いたときは涙がぼろぼろ出てきました。

「二人の歌姫」の話ってのがもうね、ずるいよ。
だって、ある程度少女病に思いいれのある人なら、これを聴いたとき絶対に
「二人の歌姫」にMitsukiさんとLicoさんを重ね合わせちゃいますよね。
それがストーリー中でいっかい離れ離れになって、そんでラストで
二人の歌声が重なる、あのパートの破壊力ときたら!耐えられるわけがない。

実は、少女病が結成されたときの私の心情はけっこうネガティブなもので、
「有名どころかき集めてサンホラもどき?うーん・・・」とかまあこんな感じでした。
でも、メンバーをむやみに換えたりもせず、作品を重ねるごとにしだいに独自色
が出てくるにつれ、どんどんこのサークルに対する愛着は深まっていきました。
そのタイミングでこの曲ですよ。この曲で感動できるということは、
それだけ少女病に思い入れがあるということです。
曲中にて主人公が「私は歌うことが好きだ」と再確認するパートがありますが、
同時に、ああ私は少女病が好きなんだな、と再確認することができたのです。

少女病って、キラーチューンと呼べるような良い曲は今までも沢山あったんですが
「代表曲」と呼べるような、圧倒的な曲が私の中ではなかったんですよね。
しかし今回の「Double Cast」でついに、代表曲が現れたような、そんな実感があります。

それに、アルバム全体の流れもずいぶん良くなったように感じます。
特に後半…「錆びない言葉と錆びない指輪」からの流れが見事。
この曲で告解の館の正体(主人公のifの世界)を判明させてから、
敢えて他と切り離して「セカイの調律した祈り」で最悪の世界を見せ付ける…
主人公の心情を考えると、この曲順はなかなかにエゲツないですよね。
でも、こうして「最悪の世界」を強調しておくことで、のちの
「エフティヒア」「fine」で示される希望が、いちだんと際立つんですよ。

ひとつの曲がまわりの曲を引き立てあっているし、それぞれの曲も
ストーリーに合わせてきちんとアレンジが差別化されています。
こういうのがやっぱ「物語音楽」の醍醐味だと思うわけで、
このあたり「葬月エクレシア」らへんと比べるとすごく良化したと思います。
あの頃は似たような疾走曲5連発→バラード3連発とかそんなんだったし。

少女病はもともとメンバーが豪華で、作品のクオリティも高かったため、
激変したとか化けたとか、そういう評価はなかなか出にくいと言えます。
それでも作品ごとに何かちょっとずつ新しいことに挑戦しながら、
欠点を修正して確実に成長を重ねてきたのが少女病です。
10月にはメジャーアルバム、年末にはライブと今後も楽しみな要素
盛りだくさん。是非とも今作の主人公のように、希望を持って
これからも挑戦しつづけて行ってもらいたいと、私は強くそう願います。

◆曲の感想
02-少女は悠久に沈んで
ギターの目立ったロックチューン。少女病の得意とする曲調のひとつですね。
サビの展開のしかたが面白いですねー。今作は全体的にメロディアスといえば
メロディアスなんですが、どの曲にもちょっと捻りが加えてあるのがいい。
キャッチーさは減退してますが、そのぶん中毒性が上がっています。

03-Double Cast
気品あるストリングスに導かれながら、シアトリカルに展開していく大作曲。
だいたい本文に書いたとおりです。文句なしに名曲です。
歌詞が直情的で、へんに詩的じゃないのが逆に心を打つんですよね。

07-錆びない言葉と錆びない指輪
物語の根幹となる重要な曲だけに、展開がやたら複雑。
序盤はメロウなバラード、中盤からバンドサウンドが入ってきてダークさを
出しつつ、終盤は儀式的というか荘厳な雰囲気に・・・って感じ。
コーラスパートがいいですね。無表情で仮面を外していく
館の住人たちの姿が思い浮かぶようだ。

08-セカイの調律した祈り
これもキラーチューンですね。少女病独特の起伏の激しいメロディと
転げ落ちていくような疾走感が聴いてて気持ち良い。
中盤の畳み掛けるような早口歌唱が圧巻。
ついて歌ってみようとしたんですがまったく舌がまわらなかったです。

10-fine
最後の曲がアップテンポで、かつポジティブなロックチューンだなんて!
これは驚きでした。でもこっちのほうが後味がよくて全然いいですね。
ほんとLicoさんのこういう曲は涙を誘う。振り絞るようなサビがたまらん。
そして光収容さんのギターソロがまた素晴らしいのですよ。良い曲だわー。

[同人音楽感想] 慟哭ルクセイン/ 少女病

慟哭ルクセイン
(2009/12)
少女病

公式サイト

トラックリスト
01-虚空に消えるFairy Tale
02-Innocent Sin
03-分たれたセカイ

昨年末にメジャーデビューし、TVアニメ「刀語」のEDテーマにも起用されるなど波に乗る
シンフォニックロックサークル、少女病の同人版のシングルCD。
同時期に発売されたメジャー版の「蒼白シスフェリア」はクワイアとセリフの増量により
よりシンフォニックかつシアトリカルな方面への進化を見せた良作でしたが、
本作は従来の少女病の路線を推し進めつつクオリティを更に高めんとした形で、
こちらもかなりの良作に仕上がっていると思いますよ。

1曲目の「虚空に消えるFairy Tale」は、いつもの少女病らしい
大仰なシンフォニックロック。全てのパートでキャッチーなメロディが聴けますが
特にイントロの歌メロが好みですね。このメロを大サビとして再度持ってくる展開
が実にドラマチック。こりゃあガッツポーズものですよ。

2曲目の「Innocent Sin」は、淡々とした語りパートの後に突如アグレッシブな
ストリングスが舞うシンフォサウンドが聴ける、こちらも少女病らしい1曲。
急ぎ足のストリングス、ピアノ、ドラムが緊張感、焦燥感を演出しています。

3曲目の「分たれたセカイ」は、いつもの流れならバラードかと思ったんですが
蓋を開けてみればロックチューンでした。少女病独特のうねるような格好いいメロディーと
緩急の激しい曲展開からは、運命に翻弄される登場人物達の行く末を示唆するような…
そんな雰囲気を感じ取れます。歪んだギターサウンドと淡白な語りが絡まりあう間奏パートの
クライマックス感が半端無い。この曲は少女病の中でも出色の出来だと思います。

そういうわけで、以前までの作品と雰囲気はさほど変わりませんが、曲の構成が
複雑になってきており、今までよりも音からストーリーの展開を掴みやすくなった印象です。
もともと少女病はシングルのほうが話がシンプルなので分かりやすいですしね。
このクオリティをアルバムサイズでフルに発揮できたとき、すごい名盤が出来そう…
そんな期待感を抱かせてくれる、いい作品でした。
プロフィール

borozo

Author:borozo

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